2013年12月17日
暫定対策工事によって一部区域で海水浴場をオープンできる見通しとなった唐船海岸
砂浜の軟弱化で閉鎖されている御崎の唐船海岸で暫定対策工事を進めてきた兵庫県は17日、「ぬかるみ分布の新たな発生は見られない」との調査結果をまとめ、来夏の海開きには海水浴場の一部区域を再開できる見通しを明らかにした。
県は昨年4月に問題が発覚して以来、現地の砂浜約750メートル区間で立入を禁止。9月に設置した対策検討委員会(委員長=青木伸一・大阪大院教授)の提案を受け、今年9月から11月にかけて暫定対策工事を実施した。海水浴場のおよそ3分の2の面積に相当する約0・8ヘクタールの範囲で軟弱化した土砂約400立方メートルを除去、約4000立方メートルの覆砂で海底面を平坦化した。海水浴場から唐船山をはさんで西側の潮干狩り場にも約1000立方メートルの砂を投入。ぬかるんだ部分を覆った。
この日、市役所で開かれた第4回対策委で、県光都土木事務所の糟谷昌俊所長は暫定対策の効果について触れ、「来年は海水浴場を再開できると考えている」とあいさつ。検討委も暫定工の有効性を認め、海水浴場の残りのエリアを含む同海岸約9ヘクタールの範囲でも同じ手法で施工する方針案を了承した。
県は来年3月下旬の第5回検討委で対策方針と維持管理手法を正式決定する予定。その後も現地の状態を随時確認した上で、「順調なら平成27年度には本格対策工事を実施したい」としている。
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