2013年12月24日
兵庫県は12月17日、加里屋の日本海水赤穂工場の一部敷地を土地の形質変更に届け出が必要な「特定有害物質によって汚染されている区域」に指定した。県は「周辺地域では地下水の汚染は認められず、上水道が敷設されており、人への健康影響のおそれはないと考えられる」としている。
県によると、指定区域は約7580平方メートル。今年2月に同社が行った自主調査で、基準値に対して最大1・6倍の砒素、同4倍のフッ素が検出され、8月に県へ区域指定を申請していた。
指定区域は、かつて塩田として利用され、平成17年から22年にかけて同社が取得した土地。砒素、フッ素を使用したことはなく、汚染原因について県は「塩田時代に海水に含まれた物質が残留したか、あるいは、造成土に問題があった可能性も否定できない」と話している。
同社は県へ計画書を提出の上、今年9月からバイオマス発電設備の事業用地として基準超過土壌の掘削工事を行った。再び埋め戻す計画で、県は「適切に管理されるように指導したい」としている。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2014年1月1日・第2部(2069号)3面 (8,697,268byte)
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