2014年02月28日
受賞作『なんきょくカジカの赤ちゃんの大ぼうけん』の一場面
手づくり絵本コンクールで最優秀賞に輝いた津野龍文君
絵本作りを通して子どもたちの創造力や感受性を育む「平成25年度こどもの館手づくり絵本コンクール」で、上仮屋北の津野龍文(りょうぶ)君(8)=城西小2年=が作った『なんきょくカジカの赤ちゃんの大ぼうけん』が最優秀賞にあたる知事賞に輝いた。津野君は別に応募した『いし丸くんとかがみくん』も「こどもの館奨励賞」に入賞。ダブル受賞の快挙となった。
県立こどもの館主催で25回目を数えた同コンクール(県教委など後援)は「18歳未満の部」「18歳以上の部」の2部門に797点の応募があり、画家で絵本作家の中辻悦子さんらが審査した。
知事賞作品は表紙を含めて46ページ(縦27センチ、横19センチ)の力作。生まれたての小魚が親元を離れて大海に飛び出すストーリーをクレヨン、色鉛筆、ポスターカラーなどで多彩に描いた。636点の応募があった「18歳未満の部」の中で「表現力豊か」「図鑑をみているようなタッチ」などと群を抜く評価を得た。
龍文君はお絵かきが大好きで、4歳のときには自分で描いた絵を冊子状に綴じて遊んでいたという。これまでに作った手づくり絵本はすでに約20冊。「新作が出ると、クラスのみんなが食い入るように読んでいます」(担任の大森多華子教諭)という“売れっ子作家”で、近ごろは2週間に1冊のペースで短編を生み出す。教室内には作品を集めた「りょうぶ文庫」があり、隣のクラスの児童も読みに来る。
動物や昆虫の図鑑を見たり、海や山で自然に触れたりするうちに絵本のアイデアが浮かぶという龍文君。将来の夢を尋ねると、「絵本作家か、は虫類の学者になりたい」と元気に答えた。
掲載紙面(PDF):
2014年3月1日(2077号)1面 (12,050,945byte)
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