2014年03月15日
『エレーナのセレナーデ』 ○文/キャンベル・ギースリン ○絵/アナ・フアン ○訳/小島希里 ○BL出版
太陽の国メキシコの大型絵本です。明るくダイナミックな絵本を前にすると、もやもやしたり、ふさぎこんでいた気持ちもどこかへ飛んでいってしまいました。
物語は、エレーナという女の子がガラス吹き職人になりたいと思うところからはじまります。
ところが、ガラス吹き職人の父は娘の思いを聞きいれてくれません。エレーナは、ガラス吹き職人が多く集まっている町へ行こうと決心します。
旅の途中、道ばたでひと休みしているときなんとなく吹きさおに息を吹きこむと美しいメロディーが生まれ、そこからエレーナの不思議な出会いが次々と始まります。
動物や鳥たちとの出会い、そして多くの人々とも……。なかでも職人たちとの出会いは想像をこえた展開になります。
絵本には、メキシコの太陽の光が各ページにさしこんでいるようです。明るい太陽とエレーナのパワーを感じ取ってください。
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『エレーナのセレナーデ』○文/キャンベル・ギースリン○絵/アナ・フアン○訳/小島希里○BL出版
▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で3000冊を超える蔵書を無料貸し出し。第2・第4土曜日に開館。有年原434。Tel49・2089。
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2014年3月15日・第1部(2078号)4面 (9,815,065byte)
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