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内蔵助銅像とりく日本人形

2014年04月20日

  • 有年考古館で展示されている大石内蔵助像とりくの日本人形

    有年考古館で展示されている大石内蔵助像とりくの日本人形

 坂越生まれの赤穂義士研究家、内海定治郎(1894−1950)の生誕120年記念展を開催中の有年楢原の市立有年考古館(宮崎素一館長)で、大石内蔵助のブロンズ像と妻りくの日本人形が来館者の目を引いている。
 「大石内蔵助良雄像」は台座を含めて高さ約54センチ。忠臣蔵を題材にした曲目で人気を博した浪曲師の桃中軒雲右衛門(1873−1916)が資料提供の謝礼として相生の郷土史家、河合雄俊氏(1875−1954)に贈った。羽織姿で連判状を手に前を見据える姿勢は東京・泉岳寺の山門前に立つ内蔵助像と同型。泉岳寺の銅像も雲右衛門の発願で鋳造されたものだという。
 日本人形(高さ約56センチ)は、定治郎の著書を復刻した瀬戸谷晧・元豊岡市立出土文化財管理センター所長(1947−2013)の義母で人形作家の細川冨美子さんが制作した。内蔵助と離縁したりくが子どもたちを連れて山科から郷里の豊岡へ帰る場面を表した作品。繊細な人形の表情に心情が垣間見える。
 いずれも記念展に合わせて同館が特別に借り受けた。記念展では内海氏と瀬戸谷氏の著書、写真、関連新聞記事など約50点を展示している。5月12日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel49・3488


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2014年5月3日(2086号)4面 (8,455,327byte)


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