2008年07月27日
県大会を連覇し、全国大会出場を決めた赤穂中剣道部女子
7月27日まで姫路市の兵庫県立武道館で行われた県中学総体剣道の女子団体決勝で、赤穂が赤穂西との同地区対決を制した。赤穂は初優勝した昨年に続く連覇。女子同様に2年連続Vを狙った男子も決勝進出し、代表戦にもつれる大接戦で惜敗したものの、粘り強い戦いぶりで会場を沸かせた。
「勝ち負けは別として、自分たちの剣道はできる」
福田豊彦監督が決勝戦前の選手たちの目を見て、そう確信するほど集中力は高まっていた。
試合は双方譲らず1−1の同スコアで大将戦へ。主将の岩井理沙選手(3年)が得意のメンを決め、勝利をもぎ取った。
岩井選手は西播予選で右かかとを故障。万全ではなかったが、「絶対に負けられない」と執念で放った一撃で勝利を祈るチームメイトの信頼に応えた。
昨冬の県新人戦は赤穂東、赤穂西の後塵を拝し3位。指揮官は全員に素振り、足さばきなど徹底した基本練習のやり直しを命じ、踏み込みスピードと打突力の強化に地道に取り組んだ。
西播予選も県新人と同じ順位に終わったが、選手らに落ち込む様子はなかったという。「勝負は県総体」。チームが一つの目標に向いていた。
全国中学総体は21日から富山県砺波市で開かれる。正選手は5人とも昨年の大会を経験済み。今年5月には会場となる体育センターでの練成会に遠征し、「必ず夏にここに戻ってくる」と全員で誓いを立てた。
「気持ちを切らさずに一戦一戦集中して、今年こそ予選リーグを突破したい」。選手らは勝利の余韻に浸る間もなく、神経を研ぎ澄ましている。
優勝メンバーは次のとおり。丸中数字は学年。
▽先鋒=東野凌子(2)▽次鋒=平野里恵(2)▽中堅=守岡莉澄(2)▽副将=北川由貴(3)▽大将=岩井理沙(3)▽控え=明石理穂(1)、北川真美(1)
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掲載紙面(PDF):
2008年8月2日(1806号)1面 (7,473,639byte)
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