2014年06月10日
60歳以上男性のエッセイ公募コンクールで入選した柿本和久さん
「人生に定年はない」をテーマに60歳以上の男性からエッセイを公募した全国コンクールで、塩屋の柿本和久さん(76)が入選。大賞・入選計50編の作品集『Mr.古希』(丸善プラネット刊、四六判320ページ)に作品が収録された。
海上保安庁の機関員だった柿本さんは海運や港湾土木の民間会社勤務を経て60歳で定年退職した後、関西福祉大学の技能員として9年間、清掃業務などに従事した。
入選作「キャンパスのシーラカンス」は大学で勤務していたときの心温まるエピソードをつづった作品。貸したゴム手袋をなくした学生たちが、お礼のメッセージを寄せ書きして手袋を返しに来たきたときの思い出を文章にし、407編が寄せられた応募作品の中から入選した。
「学生から見れば、私のような世代はシーラカンスのような存在。心が通じ合えた喜びを表現したかった」と柿本さん。過去にも新聞の文芸コンクールで複数回の入賞歴があり、「これからもボランティア活動や市内行事に参加して、体験をエッセイに書いていきたい」と意欲を新たにしている。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2014年6月14日(2091号)3面 (8,314,867byte)
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