2014年06月12日
西浜北町の大塚製薬赤穂研究所で、遺伝子組み換えウイルスが付いた可能性がある実験器具などを適切に処理せず廃棄したとして、文部科学省は11日、同社を厳重注意したと発表した。
発表によると、同研究所は昨年9月から12月までの間、遺伝子組み換えウイルス由来の試薬を用いた実験で、法律に定められているウイルスを死滅させる処理をせずに器具の一部や廃液を捨てた事例が5件あったという。
同社は先月7日に過去の不適切な取り扱いに気付き、その翌日に文科省へ連絡。実験従事者が試薬の表示を十分に確認していなかったことが原因だったという。
問題の器具や廃液について同省は、「密封状態で廃棄物処理業者が回収し、焼却処理されていたことが確認できた。生物多様性への影響はないと考えられる」とした。また、5件以外に不適切な取り扱いはなかったとしている。
同社は「再発防止策を講じ、信頼回復につとめてまいります」とコメントしている。
[ 事件事故 ]
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2014年6月14日(2091号)1面 (8,314,867byte)
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