2014年06月21日
7月から登録を受け付ける「あんしん見守りキーホルダー」
高齢者が外出先で事故に遭うなどして保護された場合の身元照会に役立てようと、赤穂市地域包括支援センターはスムーズな確認を可能にする「あんしん見守りキーホルダー」の配布を7月からスタートする。赤穂警察署との連携により24時間体制での対応が可能。登録無料で、市は「遠慮せず申し込んで」と利用を呼び掛けている。
同署によると、高齢者の居所が一時的にわからなくなった家族から相談を受けるケースが管内で月2〜3件のペースで発生。同センターの話では、先月下旬にも認知症の80代女性が保護され、家族へ連絡を取るまでに数時間かかった。こうしたことから、万一に備えて衣服や所持品の目立つところに自宅の電話番号や氏名を表示している人もあるという。
キーホルダー(縦約3センチ、横約5センチ)は「もし私が困っていたらここに連絡して下さい」という文章と4桁の登録番号、照会窓口となる同センターと赤穂署の電話番号が記載。本人が話すことの出来ない状態でも、保護した人が通報して登録番号を告げればセンターや警察が台帳を確認し、あらかじめ届け出のある緊急連絡先へ知らせる。
配布対象は赤穂市在住の65歳以上。認知症の症状があるなど特別な事情の場合は年齢に関わらず登録を受け付ける。本人の同意があれば家族などによる代理申請も可。緊急連絡先は2カ所まで設定できる。キーホルダーと同じ登録番号を印字したシール8枚も一緒に交付されるので、杖や手押し車などに貼って利用すればよい。
個人情報を記載しないため、プライバシー保護の点でも安心。山本桂子所長(53)は「利用者だけでなく、多くの人にキーホルダーやシールの存在を知ってもらうことが肝心。積極的にPRしたい」と話している。
登録は中広の同センター(Tel42・1201)のほか市役所1階の介護保険係で受け付ける。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2014年6月21日(2092号)1面 (5,361,944byte)
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