2014年08月13日
教員志望の大学生が中学生に理科のおもしろさを伝えた出前授業
教職志望の大学生による理科の出前授業が東有年の有年中学校(色波亨校長)でこのほど行われた。登校日の3年生33人が、カエルの受精や触媒反応の実験を行い、生物や化学への関心を高めた。
出前授業は昨年に続いて2度目。近畿大学工学部化学生命工学科の白石浩平科長ら指導者3人の引率で同大の3回生4人が来校した。
「カエルの受精卵の観察」の班はアフリカツメガエルの精巣に卵子をふりかけて受精の様子を観察。受精卵から幼生になるまで10段階のサンプルを顕微鏡でのぞき、細胞が分裂して増えていく「卵割」や受精膜の重みで卵の向きが変わる「転卵」の現象をスケッチした。「触媒反応の不思議」の班ではフラスコ内で酵素反応を起こしたレバーやジャガイモにヨウ化カリウムと洗剤を投入。触媒反応によってあふれ出る大量の泡に驚いた。
カエルの受精卵を観察した福本幸祐君(15)は「卵がぽこぽこと向きを変えるのが面白い」。中学校の理科教師を目指している永岡志穂さん(21)=東広島市豊栄町=は「私たちには当たり前のことにも素朴な質問があって、勉強になりました」と振り返っていた。
[ 子供 ]
掲載紙面(PDF):
2014年8月30日(2101号)4面 (11,078,016byte)
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