2014年10月02日
10月から市役所、公民館に設置された小型家電回収ボックス
携帯電話やゲーム機などに含まれる有用金属の再資源化を進めようと、赤穂市は1日、使用済み小型家電の回収ボックスを市役所、各地区公民館の計11カ所に設置した。国の補助制度を活用して6カ月間試行し、来年4月から本格実施する予定。
貴金属やレアメタル(希少金属)などの有用資源を含む小型家電。多くは「燃やさないごみ」として排出され、鉄やアルミなど一部の金属を回収した残りの部分は焼却または埋め立てられていた。今後は国の認定を受けた中間処理業者に受け渡し、より丁寧な金属リサイクルを行う。
回収ボックスは明るい緑色。投入口(高さ15センチ、幅50センチ)に入る大きさの小型家電を受け付ける。デジタルカメラやパソコンのほかドライヤー、時計、リモコンなども対象。ごみステーションの収集日に出された小型家電も同様にリサイクルに回す。焼却処分の減量で焼却炉の負担が減り、「設備の長寿命化にもつながる」(市美化センター)という。
環境省の試算では一年間に国内で使用済みとなる小型家電約65万トンに有用金属は約28万トン含まれる。金額に換算すると844億円相当に上り、“都市鉱山”とも呼ばれている。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2014年10月4日(2106号)1面 (10,753,835byte)
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