2014年10月18日
長棟州彦さん=左端=が自作した水琴窟の音色に耳を傾けるフォーラム会員
日本の伝統的庭園文化の普及と啓発などに取り組むNPO「日本水琴窟フォーラム」(事務局・東京都港区、会員数81人)が年1回開く通常総会が18日、御崎の桃井ミュージアムであり、庭園と館内に常設されている約10基の水琴窟を見学した。
同ミュージアムには塩屋の造園業、長棟州彦さん(67)が自作した多種多様な水琴窟約10基を庭園と館内に常設。今夏に開催した展示会は会期を延長するほど好評だった。
代表理事の中野之也(ゆきや)さんをはじめ大学教授や研究家など北海道から広島まで約20人の会員が来穂。テーブルタイプや箱庭を組み合わせた作品など、それぞれの構造を確かめながら外観と音色を鑑賞した。
30年以上の調査研究歴がある中野さんは「陰に隠れがちな水琴窟にスポットを当てた庭づくりは全国でも例がなく画期的。音色の美しさにもこだわっていて素晴らしい」と絶賛。長棟さんは「現代アートと組み合わせた新作に挑戦して海外にも水琴窟文化を発信したい」と構想を広げていた。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2014年11月22日(2112号)3面 (12,122,450byte)
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