2015年01月17日
▼今、私たちは3方向に延びるレールの分岐点に立ち、切替機のレバーに手をかけている。赤穂市長選のことである。
▼切替機が最後に動いたのは平成15年。同じレールを走ったこの12年間を「安定」と見る人もあれば、「停滞」と見る人もある。
▼今回の3候補は現市政からの「転換」または「刷新」あるいは「見直し」をうたっている。その言葉通りなら、誰が当選しても「赤穂号」は新たな路線へ乗り入れる。無投票だった4年前はなかったレバーがここにある。
▼中央から地方へ権限と予算の委譲が拡充する今後、自治体運営はさらに多様化が進む。首長次第で列車のスピードや快適さ、窓から見える景色はガラリと変わるし、何よりも行き着く先が大きく変わる。
▼切替機を動かせる期限は明日。郷土のあり方、暮らしの方向性を決める一票を無駄にせず投じたい。
[ コラム「陣太鼓」 ]
掲載紙面(PDF):
2015年1月17日(2119号)1面 (11,678,192byte)