2015年01月26日
文化財防火デーに実施された消防訓練
赤穂市消防本部は「文化財防火デー」の26日、市内の有形文化財、名勝など15カ所で消火設備や警報装置などの設置状況を確認する予防査察を実施。加里屋の市立民俗資料館(県有形文化財)で消防訓練を行った。
民俗資料館は国会議事堂の設計者の一人として知られる大熊喜邦が図面を引き、地元の棟梁・山本近治によって明治41年に建築。現存する塩務局庁舎では国内最古で、意匠と工法にすぐれた明治の洋風建築として昭和61年に県有形文化財に指定された。
訓練には市消防本部の車両7台、隊員20人が参加した。「1階給湯室から出火し、職員1人が火傷を負った」との想定で、15メートル級高所放水車とポンプ車による放水、負傷者救助を訓練した。
同館職員へ消火器や非常用放送設備の使い方も指導。前田元秀館長(63)は「建物自体が文化財で、お客さんの安全のためにも火事を起こさないという職員の意識付けになった」と話していた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2015年1月31日(2121号)4面 (11,079,415byte)
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