2015年02月21日
ハマウツボ保護活動10周年記念大会へ向けて意気込む高雄小の6年生児童
希少植物・ハマウツボの保護に取り組む「高雄地区水辺づくり協議会」に兵庫県から、すぐれた住民活動を継続実践している団体を称える「くすのき賞」が贈られることが決まった。門田昌弘会長は「大人から子どもまで地域みんなで協力して続けてきた取り組みが認められた」と喜んでいる。2月26日(木)に高雄小学校で開催する「地域の宝・ハマウツボ 守り育てて10周年記念大会」で表彰式が行われる。
ハマウツボはカワラヨモギに寄生する一年草で兵庫県レッドデータブックでAランクに指定されている絶滅危惧種。平成15年、高雄小近くの千種川河川敷に自生しているのを「ひょうご森のインストラクター」の堀田品子さん(65)=北野中=が発見した。
「貴重な自然を守ろう」と翌年に住民有志らが協議会を設立し、自生地が踏み荒らされないように囲いや遊歩道を整備した。高雄小は環境学習の一環として毎年6年生が草抜きや採種などを受け持ち、花が咲く5月に観察会を開催するなど地域全体で保全する仕組みが定着。発見当初わずか17株だった確認数は昨年1600株を超えた。
記念大会は体育館で午後1時開会。6年生児童がハマウツボの生態や保護活動の概要などを発表し、堀田さんが発見からこれまでの経緯を振り返る。服部保・兵庫県立大学教授が「生物の多様性から見たハマウツボの保全」と題し、活動の意義を講演する。
6年生の岡本朔来(さくら)さん(12)は「なくなりかけていたものが人の手でよみがえったことを知ってほしい」。三野宮海斗君(12)は「地域の人たちや先輩が守ってきたハマウツボの大切さが伝わるように一生懸命発表します」と説明の練習を繰り返していた。
大会は一般参加可。河川敷駐車場を利用できる。Tel48・7870。
掲載紙面(PDF):
2015年2月21日(2124号)1面 (11,489,287byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。