2008年08月21日
世界クラブ・クルー選手権で5位入賞した磯風漕友会=同会提供
2年に一度、世界ナンバーワン・クラブの座をかけて争うドラゴンボートの第6回IDBF世界クラブ・クルー選手権(7月31日―8月3日、マレーシア・ペナン島)で日本選手権覇者の磯風漕友会がオープン200メートルの部で5位入賞を果たした。同大会で日本のクラブが決勝に進出したのは初の快挙。「isokaze」の名を世界に知らしめた。
初日の2000メートルでコースと艇の特徴をつかみ、満を持して登場した2日目の200メートル予選をその組のトップで通過。翌日の準決勝は2着を死守し、ファイナル進出の6艇に滑り込んだ。
迎えた決勝は一番外側の6レーン。今季最も重点的に練習してきたスタートダッシュで互角の発進を見せると、必死の漕ぎで食らいついた。そのままなだれ込むようにゴール。最後までメダルを期待させるほどの見せ場十分なレースだった。
世界17カ国から各国を代表するチームが集まった大会。準決勝ではドイツの猛追を振り切った。「欧州勢には歯が立たないだろう」との周囲の予想を覆し、「ようやく日本から世界レベルのチームが出てきたな」と力を認めさせた。
帰国翌日の朝、休養日にもかかわらず相生湾に艇を出して練習するメンバーの姿があった。10年前にチームの母体である相生市看護専門学校の同好会として発足したチームはもはや完全にその域を超えたといえる。
「素人集団でもがんばればここまでできると証明できた」と河田英幸監督(45)=加里屋=。「これからもチャレンジャー精神を忘れずに新たな目標に向かっていきたい」と話している。
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2008年8月23日(1809号)4面 (7,667,133byte)
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