2015年03月07日
ごみを肥料に役立てようと家庭菜園に取り組んでいる女性
以前ごみ問題のプロジェクトが始まりそうだという記事(第7回)を投稿させていただきました。その一環として、現在手探りながら家庭菜園の支援をしています。
栄養のある土を作るために生ごみや枯れ葉、炭、動物の糞などといった町にあふれたごみが使えるからです。もともと、農業に従事している人が多い町です。私より住民のほうが農業に関する知識が豊富なので逆に助けられています。
同期隊員に教えてもらったペットボトルを使った「点滴灌漑」という方法を実践して、オクラ・なす・ラディッシュ・レタス・ビサップ(ハイビスカスのような植物でジュースの原料になります)の種を植えました。なすとレタスは芽を出しませんが、それ以外は順調に育っています。
土づくりも苗作りも、知識のある農業系の隊員だったらすぐにできることが、私がやるときっと2倍も3倍も時間がかかっていると思います。それを温かく見守りながら、もっている知識を私に分けてくれる住民の方々には感謝してもしきれません。
今は一軒のお家に毎日通って実験してみていますが、地面に苗を移したら、そのお家の女性と一緒に「家庭菜園をやりたい!」と私に声をかけてくれた女性を対象にセミナーを開く予定です。
赤穂市にも野菜栽培をやっておられる方がたくさんおられると思います。知恵やアドバイスをいただければ幸いです。
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◎前田智帆さん=坂越出身。津田塾大学で国際協力活動への関心を高め、卒業後に青年海外協力隊員を志願。平成26年9月から2年間の任期で西アフリカのセネガルへ赴任している。現地での愛称は「チコ」。
[ チコのセネガル通信 ]
掲載紙面(PDF):
2015年3月7日(2126号)3面 (12,919,077byte)
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