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サロン・ドートンヌ会員「藤原昭三回顧展」

2008年08月21日

  • 絶筆となった「私の住む高原」と回顧展を主催する瀬尾知佐子さん

    絶筆となった「私の住む高原」と回顧展を主催する瀬尾知佐子さん

 フランス最高峰の公募美術展「サロン・ドートンヌ」で19度の入選を誇り、昨年4月に79歳で亡くなった画家の遺作を紹介する「藤原昭三回顧展」が8月22日(金)から赤穂市文化会館(ハーモニーホール)で開かれる。
 藤原は加東郡東条町(現加東市)生まれ。小学校の教員をするかたわら画業にいそしみ、自然や生き物を題材にした作品を多く残した。
 モディリアーニやピカソなど一流作家らも出品したことで知られる「サロン・ドートンヌ」に48歳で初入選して以来13年連続で入選し、昭和63年には会員に。転倒による負傷の後遺症で右手が不自由になってからもスプレーを用いた技法で創作に励み、絶筆となった昨年の作品を含めて入選回数を通算19度まで重ねた。
 晩年は上郡町と備前市の境にある播磨自然高原の山荘に妻と2人で移り住み、ネコやウサギなど大好きなペットに囲まれて過ごした。
 回顧展は、10年ほど前から家族ぐるみの交流があり、絵の指導も受けていた加里屋の小学教諭、瀬尾知佐子さん(53)が「先生の作品を一人でも多くの人に引き合わせたい」と企画。サロン・ドートンヌに入選した全作品を含む37点を一堂に展示する。
 「生き物の命を大切にするやさしい人でした」と故人を振り返る瀬尾さん。「作品から美と愛に生きた人柄を感じ取ってもらえれば」と話している。
 24日(日)まで展示室で午前10時〜午後6時(最終日は午後4時まで)。入場無料。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2008年8月23日(1809号)1面 (7,667,133byte)


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