2015年03月11日
気仙沼市の塩をブレンドしたラーメンで被災地に思いをはせた追悼行事
東日本大震災から4年の11日、宮城県気仙沼産と赤穂産の塩をスープにブレンドした「3・11絆ラーメン」を味わう集いが加里屋の赤穂市役所東側市民広場であり、約400人が来場。黙祷を捧げて温かい一杯を口にし、東北へ思いをはせた。
江戸時代に赤穂から製塩技術が伝わった気仙沼。震災後、赤穂市は消防、医療などの分野で支援に入り、復興支援金を送った。震災翌年に製塩体験施設が再建されて以来、感謝のしるしとして施設で精製した天然塩が毎年赤穂市に届けられている。
絆ラーメンは「過去から現代へと続く気仙沼と赤穂のつながりを知ってほしい」と生まれ、イベントは今年3回目。「追悼の意を表し、3・11を風化させないために」との主旨に賛同した10団体が実行委員会を作って催した。
一杯300円で311杯販売し、完売まで列が途切れなかった。会場では竹とうろうのライトアップ、震災をテーマにした絵本の朗読なども行われ、各自が思い思いに時間を過ごした。
気仙沼市のまとめ(2月末現在)では震災による同市の死者は1137人。いまだに226人の行方がわかっていない。1歳の長女と訪れた大町の主婦、万代亜希子さん(39)は「この子にもいずれ震災のことを伝えたい」と話していた。
売上金と会場募金は気仙沼市階上観光協会へ全額寄付される。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2015年3月14日(2127号)3面 (12,776,816byte)
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