2015年04月27日
土器に触れながら学習した赤穂西小の出前授業
赤穂市教委の学芸員を講師に招いた出前授業が鷏和の赤穂西小学校(目木達也校長)で22日にあり、6年生児童20人が市内遺跡の出土物に触れながら古代史について学んだ。
児童たちは社会科の授業で縄文時代と弥生時代について勉強したばかり。「学習への理解をより深めたい」(司波琢磨教諭)との要請を受け、山中良平学芸員(27)が派遣された。
子どもたちは形や色、手触りで両時代の土器の違いを体感。矢じりの大きさが縄文期よりも弥生期に大きくなっている理由について「ウサギなど小動物の狩猟用から、戦で人を攻撃する武器に使うようになったため」との説明を受けた。
「古代には本も文字もなかったので何も記録はありませんが、発掘されたものから当時の生活の様子を推理できるのです」と山中学芸員。西有年・畑田遺跡で見つかった約2000年前の石包丁を手にした山脇千晶さん(11)は「昔の人が使っていた道具を私が持っているのが不思議」と古代に思いを馳せていた。
掲載紙面(PDF):
2015年5月2日(2134号)3面 (10,742,716byte)
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