チコのセネガル通信(23)雨で辛いこともあります
2015年09月19日
雨季に入ったセネガルで降り続く雨
しかし、雨季に入って困ったこともあります。一つ目は洗濯物が乾かないことです。乾燥機がないので、日光に頼るか、扇風機で乾かすことしかできません。洗濯をしても一日中曇りで乾かなかったり、急な雨でずぶぬれになったりすることもあります。
二つ目は道が浸水することです。ンドファンにはまだ上下水道の設備がありません。私の家の前の砂道は、大雨が降ると川のようになります。ほぼすべてが砂道なので、しばらく経てば水は土に吸収されますが、吸収しきれないところは大きな水たまりとなります。一部地区は大雨直後、私の膝くらいまで水が溜まり、通行不可能でした。
三つ目は停電・断水が増えることです。任地で大雨が降った時はもちろんですが、一番近い大都市(車で30分程度)カオラックが大雨でも電力供給がストップされます。電線から発火するのを防ぐためです。また、電気と給水塔は繋がっているらしく、停電に続いて断水します。先日は2日半電気が来ず、水も一日中止まっていました。毎日電気も水道もない村の住民はいつもこの状態です。そんな状態でみなさんは毎日を過ごせるでしょうか。
雨で嬉しいこともたくさんありますが、辛いこともたくさんあります。住民はそれが当たり前のこととして受け止めていますが、この問題になんの解決法も持たない自分が悔しいです。
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掲載紙面(PDF):
2015年9月19日・第1部(2153号) 3面 (9,714,445byte)
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