森家の分限帳を活字化して刊行
2016年03月24日
明治維新までの約165年間、赤穂藩を治めた森家家臣らの名前、禄高、役職などをまとめた『赤穂藩森家分限帳集』が赤穂市教委からこのほど発刊された。
昨年度に刊行を始めた『赤穂市史史料集』シリーズの第2集。同家が所蔵する天保、安政、慶応の分限帳3冊を活字化し、延べ807人の情報を収録した。
分限帳は現代で言えば“職員名簿”。10代藩主・忠徳の天保3年(1832)に作られた『東西諸士分限帳』は中級以上の家臣が記載されている。
『東西御役席』は文久2年(1862)の文久事件で藩政改革を唱える急進派家臣に暗殺された家老の森主税の名前が記載されている一方、主税によって安政5年に追放された勘定奉行、鞍懸寅二郎の名はなく、同6年以降のものとみられる。
慶応元年(1865)の『東西分限帳』には浅野家、森家にゆかりのある社寺に米や銀を給していた記録があり、旧主や先祖を敬う森家の家風がうかがえる。
市教委は昨年度、森家歴代家臣の名前と在任期間を役職別に記録した『姓名録』をシリーズ第1集として刊行。史料解読と編集を担当した市教委市史編さん室の小野真一課長(53)は「姓名録と分限帳をあわせ見ることで、森家が赤穂藩を治めた時期の家臣の履歴をおおむね把握することができる。今後の研究につながれば」と話している。
A5判82ページで1000部発行。一部200円(送料別)。Tel43・6848。
昨年度に刊行を始めた『赤穂市史史料集』シリーズの第2集。同家が所蔵する天保、安政、慶応の分限帳3冊を活字化し、延べ807人の情報を収録した。
分限帳は現代で言えば“職員名簿”。10代藩主・忠徳の天保3年(1832)に作られた『東西諸士分限帳』は中級以上の家臣が記載されている。
『東西御役席』は文久2年(1862)の文久事件で藩政改革を唱える急進派家臣に暗殺された家老の森主税の名前が記載されている一方、主税によって安政5年に追放された勘定奉行、鞍懸寅二郎の名はなく、同6年以降のものとみられる。
慶応元年(1865)の『東西分限帳』には浅野家、森家にゆかりのある社寺に米や銀を給していた記録があり、旧主や先祖を敬う森家の家風がうかがえる。
市教委は昨年度、森家歴代家臣の名前と在任期間を役職別に記録した『姓名録』をシリーズ第1集として刊行。史料解読と編集を担当した市教委市史編さん室の小野真一課長(53)は「姓名録と分限帳をあわせ見ることで、森家が赤穂藩を治めた時期の家臣の履歴をおおむね把握することができる。今後の研究につながれば」と話している。
A5判82ページで1000部発行。一部200円(送料別)。Tel43・6848。
<前の記事 |
[ 文化・歴史 ]
旧高雄村関連の資料を冊子に [ 文化・歴史 ] 2018年06月09日夏休み子ども茶道教室の受講者募集 忠臣蔵扇子 新柄「九段目」を発売 [ 文化・歴史 ] 2018年06月02日吹奏楽と金管バンドの祭典 「坂越の船祭」櫂伝馬2艘を新調 [ 文化・歴史 ] 2018年05月29日日本遺産「北前船寄港地」赤穂市が追加認定 雲火焼と苔玉で癒しのインテリア [ 文化・歴史 ] 2018年05月19日西浜塩田の一級資料を市が受贈 [ 文化・歴史 ] 2018年05月19日詩とエッセイ「卆寿のひとりごと」 [ 文化・歴史 ] 2018年05月18日ナイフ一本 模様細工の美 [ 文化・歴史 ] 2018年05月12日赤穂美術協会展 18日から3日間 [ 文化・歴史 ] 2018年05月12日「赤穂の秋冬」テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2018年05月11日川柳赤穂吟社 初の合同句集 [ 文化・歴史 ] 2018年05月04日勇壮豪華 民俗資料館で「五月人形展」 [ 文化・歴史 ] 2018年04月28日文字に魂 篆刻と書画の個展 [ 文化・歴史 ] 2018年04月27日
コメントを書く