「千種川を守る」住民ら産廃問題学習会
2016年11月21日
産廃処分場の危険性について専門家の話を聞いた学習会
東京都公害局(現環境局)に35年間勤務し、環境問題全般に詳しい藤原寿和氏(廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表)が「人と自然〜何故産廃処分場が健康を害するか」と題して講演した。
藤原氏は全国各地の管理型産廃処分場で発生した環境汚染の事例を枚挙。遮水シートや排水管の破損によって汚染水が流出するなどした実例を多数示し、処分場が抱える危険性を指摘した。いずれ処理方法が確立されるまで産廃を埋めずに地上保管している欧州の取り組みを紹介し、「日本でも産廃をメーカーが回収して資源として循環させる方式に切り替えるべき」と提言した。
西有年の計画地を視察した藤原氏は「崩落しやすいような地形と感じた」と印象を述べた。事業者と関連企業が計画地に隣接する一帯の土地を広範に買い占めていることについて、「最初は小規模で許可を取得し、反対運動が収まってから処分場を拡張していくのが業者の常套手段で虫食い的に広げられてしまう」と注意を促した。
講演会は住民有志による実行委員会が主催した。代表者の松井佐久夫さん(67)=上郡町高田台=は「産廃処分場が出来なければそれでいいということではなく、『千種川水系の水を守る』ということを基本的な目標に取り組みを広範に広げていきたい」と語った。
<前の記事 |
[ 社会 ]
《市議選2021》ポスター掲示場の設置進む [ 社会 ] 2021年03月15日
赤穂中央病院に聞く コロナ診療の状況〜前編 [ 社会 ] 2021年03月13日
尾上慶昌教育長の再任を同意 [ 社会 ] 2021年03月12日
4月1日から押印見直しへ [ 社会 ] 2021年03月09日社会意識アンケート 返信を呼び掛け [ 社会 ] 2021年03月08日《浄水施設担当課長汚職》元市課長らの初公判決まる 春の義士祭 コロナ禍で今年も中止 赤穂高校 第1志望の入試倍率0・84倍 [ 社会 ] 2021年03月04日《西有年産廃》上郡町が県意見照会へ回答 10代男性が感染 感染経路は不明 [ 社会 ] 2021年03月03日《西有年産廃》上郡町議会 請願いずれも不採択 市内の累計感染者数46人に 2月26日時点 [ 社会 ] 2021年03月02日
《浄水施設担当課長汚職》管理責任者の部長を「戒告」 [ 社会 ] 2021年03月02日救急出動2年連続減 緊急事態宣言影響か [ 社会 ] 2021年03月01日《西有年産廃》事前協議書の疑義を照会
コメントを書く