「宮造り」山鹿灯籠を奉納
2016年12月06日
赤穂大石神社をかたどった山鹿燈籠
山鹿灯籠は和紙を素材に縮尺した城や社寺などを精巧に組み立てる。室町時代から600年以上続き、国の伝統工芸品に指定されている。木や金具は一切使わず、柱や障子の桟にいたるまで中がすべて空洞になっているのが特徴。神社を題材にしたものは「宮造り」と呼ばれ、「燈籠師」が一つの作品に数百時間をかけて完成させる。
今回奉納されたのは、山鹿燈籠の奉納団体「山鹿燈心会」(三浦貴子代表)が制作した宮造りで台座を含めて高さ90センチ、横151センチ、奥行き101センチの大きさ。燈籠師の田中久美子さん(60)が、ひさしの裏側まで丹念に作り込んだ。
「友好のしるしに」と同会と山鹿ロータリークラブ、山鹿市が合同で同神社へ贈り、来週13日に山鹿から関係者24人が来穂して奉納奉告式を行う。飯尾義明宮司(67)は「山鹿と赤穂の絆の品としてありがたく、大切にさせていただきたい」とし、拝殿で参拝者に披露している。
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