- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
ひとりぼっちのテンボ
2017年05月27日
『TEMBO(テンボ)〜ひとりぼっちのアフリカぞう』 ○文/サンガ・N・カザディ ○絵/いそけんじ ○アスラン書房
コンゴ共和国生まれの著者によって、私たち日本人に贈られた一冊の絵本を手にすることが出来ました。
コンゴ共和国の人々は、18世紀以降、ベルギーやフランスなどのヨーロッパ人の進出によって苦悩の生活が300年間も続きました。
少年カウンゲは、自分の仕かけたわなに赤ちゃんテンボ(テンボとは、ザイールの言葉でゾウのことを言います)がかかっているのを見つけ、やっとのことで助けだしました。
なんと、お母さんゾウは密猟者によって銃で撃ち殺されたのです。
なんとも悲しい物語です。
かなり前のことですが、業者から象牙の印鑑を勧められたことがありました。もし、その時、象牙の印鑑を購入していたら、どんな気持でこの絵本のページをめくったことでしょうか。私たちの日々の生活の中に、何でもないことの中に、多くの遠い国々の人たちを悲しませているものがあるかもしれない。そう思いながら、もう一度読み返しました。
* * *
『TEMBO(テンボ)〜ひとりぼっちのアフリカぞう』○文/サンガ・N・カザディ○絵/いそけんじ○アスラン書房
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年5月27日(2232号) 4面 (9,872,264byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
古井戸に落ちたロバ 2015年04月18日
本との出会い 2015年04月11日
へいわってすてきだね 2015年03月21日
サー・オルフェオ 2015年03月07日
人形の悲しみ 2015年02月21日
希望の木 2015年01月24日
かあさんのこもりうた 2014年12月13日
採話の絵本 2014年10月11日
生きるということ 2014年09月20日
木の音をきく 2014年08月30日
おばけの絵本 2014年08月23日
インドの絵本 2014年08月02日
タンザニアのおはなし 2014年07月26日
ユーモラスな絵本 2014年07月12日
水かけ祭り 2014年06月07日
コメントを書く