「源氏香図」のコレクションを京都で展示
2008年10月25日
大上尚子さんと大徳寺黄梅院に展示する袱紗などコレクション
「源氏香」は江戸初期に考案されたといわれる組香の一つ。5種類の香を5包ずつ計25包用意した中から任意の5包を順番にたき、その異同を聞き分ける遊び。全部で52種類ある組み合わせの一つ一つに源氏物語の巻名があてがわれ、「源氏香図」と呼ばれる文様で表すのが特徴。
香道をたしなむ大上さんは「源氏香図」の文化性に魅せられ、その文様が入った着物や帯、小物などを30年ほど前から熱心に収集。源氏物語が生まれて1000年目にあたる今年、赤穂高校で同級生だった同院の小林太玄和尚の勧めもあり、出品することになった。
コレクションは古帛紗や掛軸、くしなど多岐にわたり、いずれも縦棒5本と横棒からなる独特の文様があしらわれている。今展では、源氏香図に関連のある品のほか、江戸後期の袱紗など合計約200点を出品。同院は通常非公開で展示期間中のみ特別拝観できる。
「すばらしい場所にお気に入りの品々を並べさせていただけるのは光栄でありがたい」と大上さん。「物語の内容に図柄や色合いをマッチさせている文化性の高さや奥ゆかしさを感じてもらえれば」と話している。
11月9日(日)まで(ただし6日と7日は除く)。午前9時〜午後4時。拝観料は大人800円、中高校生400円。問合せは「京都古文化保存協会」Tel075・561・1795。
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掲載紙面(PDF):
2008年10月25日(1818号) 1面 (9,846,956byte)
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