豪雨被災の九州北部でボランティア
2017年09月01日
九州北部豪雨の被災地で災害ボランティア活動に参加した富田喜一郎さん
公募で集まった19人が7月31日夜に神戸をバスで出発。翌日から2日間、大分県日田市と福岡県東峰村で活動した。37度を超える猛暑の中、富田さんは同行メンバーと力を合わせて被災集落からの土砂の撤去作業に尽力した。
神戸市内の企業に勤務していた富田さんは阪神淡路大震災の際、全国から駆け付けたボランティアの姿に勇気づけられたという。それ以降、各地で大きな災害が起こると、都合がつく限り支援に赴くようになった。東日本大震災後に県が開いた防災リーダー講座を受講し、防災士の資格も取得した。
これまでに参加した災害ボランティア活動の回数は50回を超えるが、意外にも「達成感はありません」と言う。「例えば、民家から泥を出すとして、一軒終わっても、またその隣りの家がある。自分が活動できる時間は限られているから、次に来るボランティアに託すしかありません。いつもいつも、後ろ髪を引かれる思いで被災地を後にしています」
九州北部豪雨の被災地は山間部が多く、活動場所が広範囲に点在しているという。「まだまだ人の手が必要。機会があれば、また行きたい」と富田さん。「この年なので力のいる作業はかなりきつくなってきてはいますが、体力が許すうちは続けようと思っています」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2017年9月2日(2244号) 3面 (16,703,268byte)
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