赤穂出身パティシエが洋菓子コンV
2017年10月21日
第24回ルクサンド・グラン・プレミオで優勝した江原康之さん
国内最大の洋菓子業界団体、一般社団法人日本洋菓子協会連合会の主催で若手職人の登竜門と位置付けられるコンクール。主催者が設定したテーマで制限時間4時間以内にオリジナルのピエスモンテ(飴やチョコレートなどの菓子細工)と小型ケーキ2種類を作って指定サイズの台に飾り付ける競技方法で、今年は「イタリア・ファッション」のテーマが出題された。
江原さんはハンドバッグや口紅、カメオなどをかたどった飴細工で女性的な雰囲気を演出。バニラとオレンジのリキュールで香りの異なる赤と白のプティガトーを並べ、華麗でスタイリッシュな作品に仕上げた。技術と味、独創性など5人の審査員(一人100点満点)による採点で418点を獲得。2位に28点差をつけて優勝を決めた。
子どものころから夢見た料理人になろうと、赤穂高から神戸国際調理製菓専門学校へ進み、「華やかな色彩と美しさにひかれて」パティシエの道を選択。大阪のホテルで2年間修業した後、21歳で神戸の洋菓子店「リッチフィールド」に就職した。これまでに国内最大の製菓技術コンテスト「ジャパン・ケーキショー東京」で2度の銀賞。今コンクールも2年前に初めて応募して2位だった。今年は「これがラストチャンス」との決意で毎日仕事を終えてから練習を重ねたといい、表彰式では「これまでサポートしてくれたみなさんに感謝します」と涙にむせびながらスピーチした。
現在は西神中央店の副主任として日々仕事に励んでいる江原さん。「食べた人の心に響くように」と一つひとつの菓子に心を込めて作っているといい、「コンクールでの経験を普段の仕事に活かしていきたい」と抱負を語った。(写真右は表彰式の江原康之さん。同左は優勝作品=いずれも一般社団法人日本洋菓子協会連合会提供)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年10月21日(2250号) 1面 (10,869,887byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
防潮扉の閉鎖に2時間半 [ 社会 ] 2010年03月06日赤穂高全日制は248人出願 [ 社会 ] 2010年03月03日希少種チスジノリ、中学生が研究発表 7日、千種川河川敷で消防出初式 津波に備えて防潮扉を閉鎖 [ 社会 ] 2010年02月28日児童遊園地の約1割「使用中止」 赤穂精華園が「お菓子の甲子園」出場 [ 社会 ] 2010年02月20日思い込めた“ことば”一冊に [ 社会 ] 2010年02月13日生徒が新制服をプロデュース [ 社会 ] 2010年02月11日“50年前の商店街”でお買い物 シカから田畑守る柵 延長32キロ整備へ [ 社会 ] 2010年02月06日策定済みなのに「未着手」と回答 避難勧告基準 [ 社会 ] 2010年02月06日命日に義士の遺徳偲ぶ [ 社会 ] 2010年02月04日若者の就業を相談サポート めい想でストレス発散 [ 社会 ] 2010年01月31日
コメントを書く