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希少種チスジノリ、中学生が研究発表

 2010年03月03日 
チスジノリについて発表会を開く上郡中科学部
 日本国内の数カ所でしか確認されていない川藻「チスジノリ」の希少な生息地、上郡町山野里の安室川で3月7日(日)、上郡中学校科学部による現地見学会が行われる。生態について調査してきた同部が川を案内し、6年間の研究結果も発表。一般来場を呼びかけている。
 チスジノリは環境省レッドデーターブックで絶滅危惧種に指定されている淡水性の紅藻。世界中で日本の数カ所にしか生息しておらず、生態は明らかになっていない。
 千種川水系の支流である安室川は数少ない生息地の一つ。平成7年に一旦姿を消したが、6年前に再び確認された。同部は未解明の生態を探ろうと、その年から付近の水温、水質の調査を開始。データーは後輩に受け継がれ、「湧水が豊富で、岩がきれいな場所を好む」との結果を得た。
 見学会では部員20人が個体数の増減理由、生育環境や生態について仮説を立てて発表する。水温3度を下回る真冬の川を素手で調査した2年生の大田沙也香さん(14)は「研究成果を多くの人に見てもらい、チスジノリの大切さを知ってほしい」と来場を呼びかけている。
 安室橋南で午前10時〜11時。川に入るため長靴が必要。雨天や増水時は中止する。会場は上郡町立スポーツセンターから北西約150メートル。同センター駐車場を利用できる。
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掲載紙面(PDF):
2010年3月6日(1885・1886号) 5面 (14,306,337byte)
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