「千年に一度」大雨で20平方キロ浸水〜県想定
2018年06月16日
「千年に一度」の大雨を想定して兵庫県が作成した千種川の「洪水浸水想定区域図」
JR播州赤穂駅周辺の浸水深は「2・3メートル」となり、有年原地区では「50センチ以上の浸水が6日以上継続」すると想定された。
国は、従来の想定を上回る大雨が現実的に発生していることを踏まえ、平成27年に水防法を改正。全国を15の地域に分け、それぞれの地域で過去に観測された最大降雨量をベースに、河川を管理する国や都道府県が洪水による浸水想定区域の見直しを進めている。
千種川水系は「瀬戸内地域」(兵庫県西部〜山口県東部と香川県、愛媛県の一部)に含まれ、「千年に一度」の降雨量は「24時間578ミリ」と設定された。その結果、県が従来設定していた「100年に一度」の降雨(24時間265ミリ)で「24・5平方キロメートル」と算出されていた浸水面積は約1・3倍の「31・2平方キロメートル」に拡大。そのうち、赤穂市内の浸水面積は「20・4平方キロメートル」で全体の6割以上に及んだ。
深さ50センチ以上の浸水が続く時間を示した「浸水継続時間図」では、赤穂市域の広い範囲で「1日〜3日未満」あるいは「3日〜1週間未満」となった。また、氾濫流で堤防が決壊するなどして建物が倒壊するおそれがある範囲は千種川流域全体で「4平方キロメートル」で、そのうち赤穂市内が「3・5平方キロメートル」を占めた。
「洪水浸水想定区域図」を公表した目的について県総合治水課は「施設では守りきれない事態を想定し、社会全体が災害リスク情報を共有し、減災対策に取り組むため」としており、「今回の想定に対応した河川改修を行おうとするものではない」と説明している。
県が今回公表したのは武庫川、加古川、円山川など県管理の主要河川14河川の区域図で、平成34年度までに県が管理する680河川すべてで区域図の作成を完了する予定。赤穂市内では千種川を含めて15河川(加里屋川、塩屋川など)で作成される。
赤穂市危機管理担当は「市内を流れる他の河川の区域図が出揃ってからハザードマップに落とし込みたい」と話している。
千種川の区域図は県ホームページでも公表しているほか、県庁と西播磨県民局光都土木事務所、赤穂市役所3階危機管理担当で1万分の1の図面を閲覧できる。
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掲載紙面(PDF):
2018年6月16日(2281号) 1面 (9,289,565byte)
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[ 社会 ]
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コメント
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投稿:7月8日の書き込みです。 2018年07月08日0 0
投稿:防災無線 2018年06月19日皆さんで指摘して調査の支援に協力しましょう!
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投稿:犠牲者は子供と高齢者の皮肉 2018年06月19日0 0
投稿:あれ? 2018年06月18日0 0
投稿:何のための防災無線 2018年06月18日何かがあったとはわかるのが大事で、何かが何なのか、そこから先は、ネット、SNS、TV等で情報取得して、どうするか自分で判断する。
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投稿:アリバイ 2018年06月18日0 0
投稿:緊急時放送が聞き取りにくい件 2018年06月18日コメントを書く