円熟の干し柿に見た健康長寿の秘訣
2018年10月13日
91歳で健康長寿の安川昭雄さん
民家に隣接した約300平方メートルの畑に柿の木が大小7本。その奥にプラスチック波板で雨よけをした下に、ひもで数珠つなぎしたオレンジ色の果実が何本もぶら下がっていた。
干し柿を作っているのは、さつき町の安川昭雄さん(91)。地域では「アサガオの安川さん」と呼ばれるほどのアサガオ栽培の達人で、アサガオ以外にも野菜や果物を上手に育てているという。
柿の木は7本とも種から育てたものだという。今年は例年以上の豊作でたくさん収穫できたため、初めて干し柿作りに挑戦した。「自己流なんで、うまいことできるかどうかわかりませんけど、まあまあできたら、もらってくれる人におすそわけするつもりです」。
安川さんは経営で業績を挙げた会社を60代で後進に譲り、その後は旅行やゴルフ、絵画に歴史研究などセカンドライフを謳歌。70歳を過ぎてからはボランティア活動にも取り組み、「まだまだやりたいことがなんぼでもあるんです」と話す姿は健康長寿のお手本だ。
収穫したばかりの柿を一つ畑でいただくと、今までに食べたことのないくらいの甘みと香りに完熟していた。十分に熟した上で、これからさらに甘みを凝縮させていく干し柿は、まるで安川さんの人生そのもののように感じた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年10月13日(2296号) 4面 (9,618,158byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
庭のタンポポ摘んだの誰!? 意外な「犯人」とは [ 街ネタ ] 2023年10月20日住民栽培のフジバカマ開花 “旅蝶”アサギマダラも飛来 [ 街ネタ ] 2023年10月07日学生らが空き家活用 夏季限定かき氷店 猛暑に負けず育って カルガモの9つ子 [ 街ネタ ] 2023年08月03日さよなら「117系」最終便に鉄道ファン [ 街ネタ ] 2023年07月26日用水路にカピバラ!? その正体は… [ 街ネタ ] 2023年07月01日宮司が文字を一本一本墨書「祓うちわ」 [ 街ネタ ] 2023年06月24日「高雄の宝」希少植物ハマウツボを観察 階段転落で大けが「看護師の卵」たちが救護 [ 街ネタ ] 2023年05月13日31年前に埋めたタイムカプセル 14日に開封 尾崎小 [ 街ネタ ] 2023年05月02日我が子背負って日課の登山 珍しい一茎二花のセツブンソウ [ 街ネタ ] 2023年03月03日「歌う職人」賞金100万円に挑戦 板屋町の宮本優哉さん [ 街ネタ ] 2023年02月23日旬彩蔵にシャッターアート 赤穂高美術部がカラフルに オブジェや小物など「ウサギまみれ展」 [ 街ネタ ] 2023年01月17日
コメントを書く