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《市長選2019》現職と新人の対決火ぶた

 2019年01月13日 
赤穂市長選へ立候補した=左から届け出順に=牟礼正稔候補、明石元秀候補
 任期満了に伴う赤穂市長選は13日告示。届け出順に、元兵庫県職員で無所属新人の牟礼正稔(むれい・まさとし)氏(64)、再選を目指す無所属現職の明石元秀(あかし・もとひで)氏(68)=自民、立憲、国民、公明推薦=の2候補が出馬した。
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 牟礼候補は加里屋の選挙事務所に近い「いきつぎ広場」で出陣式を開いた。
「この20年間で赤穂市の人口は6000人減り、この4年間では2000人減少した」と指摘。「赤穂インター周辺の水田を整備して、産業誘致の基盤をこしらえる。若い人たちが働ける場をつくり、地域経済の活性化につなげ、確保した税収で子育て支援、高齢者施策の充実を図っていく」と訴えた。
 市民病院の医師確保を「市長の最重要課題の一つ」と位置づけたほか、地域公共バス「ゆらのすけ」「ていじゅうろう」の増便と新ルート開設、産業廃棄物最終処分場建設計画への断固反対などを公約。集まった支持者ら約200人を前に「西播磨のトップリーダーとしての重責を果たしたい」とアピールした。
 自宅のある坂越地区でも出陣式を行い、約150人が集まった。
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 明石候補は加里屋中洲の選挙事務所前で第一声。「市民に責任が持てる行政を一番の目的として、この4年間頑張ってきた」と1期目を振り返った。
 雑誌社が調査した「住みたい田舎ランキング」の結果を挙げ、「子育て支援を最優先に取り組んできた結果、2府4県でトップになった。今年はベスト10に入った」と実績を強調した。
 市の主な課題として「災害対策、市民病院の経営安定化、産廃問題、地域おこし」を列挙。市職員時代を含めて45年間の行政経験について「いろいろな部署を経験して赤穂のことはしっかりと知っているつもり」と自信を見せ、「受けに回らず、攻めに回る。自分自身の経験と実績を踏まえてしっかりと対応していきたい。私は決して逃げない」と集まった支持者ら約400人に向けて言葉に力を込めた。
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 投票は1月20日(日)午前7時から午後8時まで市内22カ所の投票所で行われ、午後9時から市民会館で即日開票される。1月13日現在の有権者数は4万0583人(男1万9286人、女2万1297人)。
 期日前投票は次の各会場で行われ、居住地に関係なく、どこでも投票できる。市選管は投票所入場券を当初の予定よりも4日繰り上げて11日から発送。「15日までには届け終わる予定」という。なお、入場券がなくても、投票所で本人確認できれば投票できる。
 ▽赤穂市役所2階204会議室=1月14日(月)〜19日(土)午前8時半〜午後8時
 ▽有年公民館=1月15日(火)午前10時〜午後6時
 ▽塩屋公民館=1月16日(水)午前10時〜午後6時
 ▽尾崎公民館=1月17日(木)午前10時〜午後6時
 ▽坂越公民館=1月18日(金)午前10時〜午後6時
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 両候補の出陣式での演説要旨は次のとおり。

【牟礼正稔候補】
 赤穂を魅力あふれる街にしていく。この20年間で赤穂市の人口は6000人減り、この4年間では2000人減少した。若い人たちが市外に出て行って戻ってこないのが原因だ。赤穂インター周辺の水田を整備して、産業誘致の基盤をこしらえる。若い人たちが働ける場をつくり、地域経済の活性化につなげ、確保した税収で子育て支援、高齢者施策の充実を図っていく。
 今、赤穂市民病院は専門医が不足している。従来のような病院任せではなく、市長の最重要課題の一つとして専門医の確保に努め、市民の皆さんが安心してかかれる市民病院に再生したい。
 高齢者の方は運転免許証を返上するとなかなか外出ができない。「ゆらのすけ」「ていじゅうろう」を増便し、新しいコースも設けたい。住民の意見で充実を図っていきたい。
 政府は今年10月から幼児教育を無償化する方針を決定した。地方創生の時代、地方でできることは地方で実施する。保育士の確保、アフタースクールの充実で若い親御さんが安心して子どもを預け、働ける環境を整えていく。
 産業廃棄物処分場建設計画には断固反対していく。豊かな自然を未来の子どもたちに引き継いでいく重責を西播磨のトップリーダーとして果たしたい。赤穂市の発展は西播磨の発展に繋がると確信している。

【明石元秀候補】
 45年間、役所でお世話になっている。「派手さがない」と言われるが、人一倍、根性がある。前回の市長選で市長の職に着いた時に特に思ったのは、今も同じだが「責任」の二文字の重さ。市民の皆さんに責任が持てる行政を一番の目的として、この4年間頑張ってきた。
 行政は財政的な裏付け、議会や市民の皆さんの協力がなければ何一つできない。私は、いろいろな部署を経験して赤穂のことはしっかりと知っているつもり。世の中の動きが非常に早い中、行政の仕組みも変えていかないといけない。そして限られた財源をいかに有効に使うかが一番大きな課題となっている。
 1期目は子育て支援を最優先に取り組んできた。その結果、2府4県でトップになった。今年はベスト10に入った。これまで自分がやってきた施策が認められた、評価されたと理解している。
 子育て支援、シニア世代の移住定住の促進をしっかり頑張る。人生100年時代、いつでもどこでも働ける、趣味を楽しめる仕組み作りをしっかりやっていきたい。
 一方では災害対策、市民病院の経営安定化、産廃問題、地域おこしなど課題は次から次へと出ている。受けに回らず、攻めに回る。この45年間の自分自身の経験と実績を踏まえてしっかりと対応していきたい。私は決して逃げない。私に任せてほしい。
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