客引き上司殺人 主犯の男に懲役18年求刑
2019年02月18日
検察側はA被告に対し、「犯行で主導的な役割を果たしており、極めて責任は重い」などとして、懲役18年を求刑。もう一人の元飲食店員のB男(22)に対しては「従属的な立場」だったとしつつも共謀共同正犯が成り立つとして懲役14年を求めた。
起訴状によると、2人は共謀の上、昨年1月27日未明、神戸市西区の路上に停車した乗用車内で、同市西区の自営業男性(当時33)の首を包丁で切りつけるなどして殺害。同日に赤穂市内の山林に穴を掘って遺体を埋めたとされる。
論告求刑で検察側は、神戸・三宮界隈の客引きグループに所属していた両被告が、グループのリーダーだった被害男性の言動への不満から、男性を排除する目的で殺害したと指摘。A被告について、「犯行に計画性があり、動機は身勝手で酌量の余地はない」とした。B被告については、「物理的のみならず、精神的にもなくてはならない関係にあった」とした。
一方、A被告の代理人弁護士は、「被害男性からの度重なる叱責や暴力で追い詰められ、正常な精神状態ではなかった」「犯行は場当たり的で計画性が高かったとは言えない」などとして「懲役10年が適当」と主張。また、B被告の代理人弁護士は「殺害の実行に対して補助的な役割しか果たしていない。ほう助犯が成立するにとどまる」などとして「懲役4年を科すことが適切」と主張した。
A被告はグレーのスーツに青いネクタイで出廷。小倉哲浩裁判長から「最後に何か述べておきたいことがありますか」と問われると、「自分がしてしまったことは取り返しのつかないこと。償いと、人を殺してしまうことが本当に恐いことなんだと考えていきたい。ほんまにすみませんでした」と話した。B被告は「謝って済まされないとしても、今は謝ることしかできない。ほんまに申し訳ございませんでした」と語った。
判決は2月20日に言い渡される。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】大上被告 殺人・死体遺棄の起訴内容認める
[ 事件・事故 ]
《市公共工事贈収賄》別の工事2件の容疑で再逮捕 [ 事件・事故 ] 2019年10月04日《市公共工事贈収賄》市係長と土木会社社長を起訴〜神戸地検 [ 事件・事故 ] 2019年10月04日はしけ船転覆1人行方不明 [ 事件・事故 ] 2019年10月03日《西有年産廃》森林法違反 赤穂市も刑事告発 酩酊状態で物損事故 67歳男を現行犯逮捕 [ 事件・事故 ] 2019年09月27日起訴猶予処分の教諭に停職6か月 福浦で民家火災 線香消し忘れか [ 事件・事故 ] 2019年09月22日《市公共工事贈収賄》馬場組を18か月間の指名停止処分 [ 事件・事故 ] 2019年09月19日《市公共工事贈収賄》市が第三者委員会設置へ 《市公共工事贈収賄》2容疑者が容疑認める供述 [ 事件・事故 ] 2019年09月18日《西有年産廃》3団体が事業者を告発 森林法違反容疑など 《市公共工事贈収賄》「市政の信頼回復に全力で」市長訓示 深夜に住居侵入 会社員男を逮捕 [ 事件・事故 ] 2019年09月16日《市公共工事贈収賄》捜査2課が市庁舎を捜索 [ 事件・事故 ] 2019年09月14日入札情報の見返りに現金 容疑の市係長と土木会社社長逮捕 [ 事件・事故 ] 2019年09月13日