- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
むらさきふうせん
2019年05月25日
『むらさきふうせん』 ○作/クリス・ラシュカ ○訳/谷川俊太郎 ○BL出版
作者のクリス・ラシュカは、「死を意識した子どもは 自分の気持ちを 青や紫のふうせんであらわす」ことからこの絵本が生まれたと述べています。
絵本の書きだしは、
「みんな死をくちにしたがらない。」そして、「わかれも すこし つらくなくなる。」で終わっています。この間、色とりどりの風船と数行の文で綴られている20ページたらずのコンパクトな絵本です。
私は、妻を看病するなかで、やすらかな気持ちで死と向き合ってほしいと考えるようになりました。
この絵本のページをめくるたびにショックを受け、その気持を容易にあらわせなくなっていきました。
多くの絵本を手にするなかで、絵本は人生のバイブルであると考えるようになりました。この絵本を通して、その思いを再認識することができました。
この絵本を子どもたちは、どう受けとめてくれるかな…。そんな思いにかられる絵本です。
一人でも多くの子どもたちがこの絵本を手にしてくれたら…そう願っています。
* * *
『むらさきふうせん』○作/クリス・ラシュカ○訳/谷川俊太郎○BL出版
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年5月25日号(2326号) 4面 (11,961,567byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
古井戸に落ちたロバ 2015年04月18日
本との出会い 2015年04月11日
へいわってすてきだね 2015年03月21日
サー・オルフェオ 2015年03月07日
人形の悲しみ 2015年02月21日
希望の木 2015年01月24日
かあさんのこもりうた 2014年12月13日
採話の絵本 2014年10月11日
生きるということ 2014年09月20日
木の音をきく 2014年08月30日
おばけの絵本 2014年08月23日
インドの絵本 2014年08月02日
タンザニアのおはなし 2014年07月26日
ユーモラスな絵本 2014年07月12日
水かけ祭り 2014年06月07日
コメントを書く