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かみごおり川まつり 川増水11人救助

 2019年07月28日 
 7月27日夜に上郡町の千種川親水広場周辺で行われた「第40回“川の都”かみごおり川まつり」で、打ち上げ花火の業者と町職員など計11人が増水した川の中州に取り残され、消防に救助されていたことがわかった。
 実行委員会事務局(同町産業観光課)によると、打ち上げ花火は午後7時半から8時半まで行われ、中州に設置した発射台から約3000発を打ち上げた。打ち上げが終わったころから急に川の水位が上昇し、川岸から中州に架けた長さ約60メートルの仮設桟橋が水没したという。中州には業者9人と町職員1人、商工会関係者1人がいた。
 同9時ごろ、会場の警戒本部に詰めていた警察からの要請で上郡消防署の水難救助班が出動。取り残された人たちにライフジャケットを着用させ、仮設桟橋の手すり伝いに歩いて避難し、同9時24分までに全員を無事救助した。消防によると、当時仮設桟橋は最も深いところで約50センチ水没したという。
 この日は台風6号の影響などで強い降雨が予想されていたことから、実行委では警察の指導で河川水位を監視するためのスタッフを急遽配置。無線で10分ごとに状況をやり取りしていたという。
 実行委の話では、「予想以上に水位の上昇が早かった。警報や強風による中止の判断基準は設けていたが、降水量や水位による基準はなかった」といい、「今回を踏まえて、基準や対策などを検討したい」と話している。
 救助の様子を見ていたという赤穂市内の男性は「人が流されてしまうんじゃないかと冷や冷やした。安全を第一に考えて運営してほしい」と話した。
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掲載紙面(PDF):
2019年8月3日号(2335号) 3面 (10,993,275byte)
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