小学生たちお手柄 転倒負傷の独居老人救助
2019年12月25日
東有年はりま台で24日、自宅庭で転んでけがをして起き上がれなくなっていた一人暮らし高齢者を地域の小学生たちが協力して救助。救急隊に引き継いだ。
有年小6年の高本玲桜(れお)君(11)は同日午前11時40分ごろ、終業式を終えて妹の紗彩(さあや)さん(8)=同2年=、仲の良い田中蓮太君(11)=同5年=・結音(ゆうね)さん(7)=同1年=兄妹と4人で下校中、「助けてー」という小さな声が聞こえるのに気付いた。
耳を澄まして声がする先を探すと、民家の植え込みの向こうに人が倒れているのが見えた。近づくと、高齢の女性が地面に突っ伏すように倒れているのがわかった。顔は付着した土で汚れていたという。
田中君は119番通報をしてもらおうと大人がいるところまでダッシュ。さらに近くの喫茶店にタオルをもらいに走った。その間、高本君ら3人は「大丈夫ですか」と声を掛けて励ました。そこに田中君と同級生の是信風愛(ふうあ)さん(11)が通りがかり、地区の民生委員を務める祖母を呼びに行った。
女性は91歳で一人暮らし。プランターにつまづいて転んでから30分以上が経過し、体が冷えて声が出しづらい状態に陥っていたという。女性は搬送先の病院で打撲傷と診断され、その日のうちに帰宅できた。「もし、あの子たちが見つけてくれてなかったら、どうなっていたか。本当にありがとう」と何度も感謝を口にしたという。
「倒れている人がいたら、すぐに大人に知らせると学校の救急教室で教わった」と高本君。一生懸命手を振って救急車を誘導した是信さんは「早く助けてあげないと、という気持ちで精一杯でした」と振り返った。
はりま台自治会の望月守代会長によると、同地区ではあいさつ運動が盛んで、日頃から大人と子どもが「おかえりー」「ただいまー」と声を掛け合う関係があるという。望月会長は「地域の結びつきがスムーズな救助につながったのだと思います。おばあちゃんを助けようと頑張る子どもたちの姿は涙が出るほどうれしかった」と話した。
掲載紙面(PDF):
2020年1月1日号・第1部(2353号) 1面 (7,892,787byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
有年小6年の高本玲桜(れお)君(11)は同日午前11時40分ごろ、終業式を終えて妹の紗彩(さあや)さん(8)=同2年=、仲の良い田中蓮太君(11)=同5年=・結音(ゆうね)さん(7)=同1年=兄妹と4人で下校中、「助けてー」という小さな声が聞こえるのに気付いた。
耳を澄まして声がする先を探すと、民家の植え込みの向こうに人が倒れているのが見えた。近づくと、高齢の女性が地面に突っ伏すように倒れているのがわかった。顔は付着した土で汚れていたという。
田中君は119番通報をしてもらおうと大人がいるところまでダッシュ。さらに近くの喫茶店にタオルをもらいに走った。その間、高本君ら3人は「大丈夫ですか」と声を掛けて励ました。そこに田中君と同級生の是信風愛(ふうあ)さん(11)が通りがかり、地区の民生委員を務める祖母を呼びに行った。
女性は91歳で一人暮らし。プランターにつまづいて転んでから30分以上が経過し、体が冷えて声が出しづらい状態に陥っていたという。女性は搬送先の病院で打撲傷と診断され、その日のうちに帰宅できた。「もし、あの子たちが見つけてくれてなかったら、どうなっていたか。本当にありがとう」と何度も感謝を口にしたという。
「倒れている人がいたら、すぐに大人に知らせると学校の救急教室で教わった」と高本君。一生懸命手を振って救急車を誘導した是信さんは「早く助けてあげないと、という気持ちで精一杯でした」と振り返った。
はりま台自治会の望月守代会長によると、同地区ではあいさつ運動が盛んで、日頃から大人と子どもが「おかえりー」「ただいまー」と声を掛け合う関係があるという。望月会長は「地域の結びつきがスムーズな救助につながったのだと思います。おばあちゃんを助けようと頑張る子どもたちの姿は涙が出るほどうれしかった」と話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年1月1日号・第1部(2353号) 1面 (7,892,787byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「今年こそ日本一」バレーボールU14女子全国大会へ 物流支える海上輸送の役割知って 海運組合が講座 学生が子ども向けにアクセサリーワークショップ [ 子供 ] 2024年08月16日
実験通して理科のおもしろさ実感 [ 子供 ] 2024年08月13日
少林寺拳法の全中大会 赤穂スポ少から3組 全国中学柔道女子44キロ級へ砂子の北山暖さん 夏休みの子どもたちが棚工作に挑戦 [ 子供 ] 2024年08月05日
第41回赤穂民報習字紙上展の入賞者 生活の中にある美術 89歳男性がアートギャラリー 部活動地域移行 10年後までに平日も 給食センターで見学ツアー 調理作業体験も [ 子供 ] 2024年07月23日
漂着ごみから考える地球環境 [ 子供 ] 2024年07月22日
「たくさんボールで遊んで」アルビオンがサッカー教室 学校給食の米飯に針金1本混入 生徒にけがなし 複数園児が発熱などで欠席で学級閉鎖 手足口病も [ 子供 ] 2024年07月04日
コメント
人を助けることはなかなか勇気のある子たちです。
赤穂もまだまだ捨てたものではないです。
私も含めた大人たちも見習わなくてはならないです。
ありがとう。かっこいいぞ!
1
0
投稿:偉いぞ 2019年12月29日
0
0
投稿:赤穂民報 2019年12月27日
0
0
投稿:拍手 2019年12月25日コメントを書く