《浄水施設担当課長汚職》不祥事の要因など議会が追及
2021年02月15日
赤穂市の御崎配水池整備工事をめぐる収賄容疑で市課長(2月9日付けで懲戒免職)が逮捕されたことを受け、市議会は15日に開会した定例会で市当局に対し、不祥事が発生した要因や市の対応などを質した。
主な質疑要旨は次のとおり。発言内容を元に赤穂民報まとめ。
【牟礼正稔市長の冒頭発言】
提出議案の説明に先立ちまして、一言お詫びを申し上げます。一昨年の不祥事発覚以来、全庁上げて全力で再発防止に取り組んでいる最中、本市職員が加重収賄容疑により逮捕、起訴されました。議員の皆様、並びに市民の皆様には、再び市政に対する心を招く結果となり、改めて深く深くお詫びを申し上げます。
市といたしましては、収賄事件につきまして、当事者が事実関係を認めていることを受けまして、2月9日付けで懲戒免職しました。このたびの職員逮捕という事態を重く受け止め、今までにも増して服務規律の遵守と綱紀の粛正を徹底し、市政に対する信頼回復に全力で取り組んでまいります。誠に申し訳ございませんでした。
【兼務問題】
土遠孝昌議員(赤諒会):
課長と係長を兼任していたことが不正の最大の要因とした中、なぜ、また水道課長が浄水係長を兼任する人事を行ったのか。
永石一彦上下水道部長:
元課長の懲戒免職処分により緊急的に水道課長に兼任をしたもので、決裁権者による事務処理を行うものではない。
小林篤二議員(共産党):
上下水道部の他に建設部にも課長と係長を兼務している課が一つある。二度と不正を起こさないためにも、対処が求められているのではないか。
岸本慎一総務部長:
認識はしているが、管理職が自ら起案者になるという状況ではない。
小林議員:
集中改革プラン以来、職員減らしがかなり行われた。チェック体制を強化したくても、職員が不足している。
総務部長:
積極的に技術系職員の採用を図っているところだ。
田渕和彦議員(赤諒会):
職務の兼務は直していかないと、また不正が起こる。
市長:
4月の異動では兼務は廃止していきたい。
川本孝明議員(共産党):
兼務は水道だけの問題ではない。全市的に職場を見直すべき。
総務部長:
今後対処していきたい。
【架空発注疑惑】
土遠議員:
架空発注疑惑が報道されたが、実際にあったか確認したか。
上下水道部長:
庶務規定に基づき、適正に行われているものと考えている。報道内容は承知しているが、関係書類を警察に押収され事実確認できない状態だ。
前田尚志議員(赤諒会):
検認体制はどうなっていたのか。
上下水道部長:
手続きに則って係長なり課長が検認している。必要な添付書類については、その都度、検認する。30万円未満分は課長以下が検認することになっている。適正に行われているものと考えており、今後もそういったチェック体制でやっていく方針に変わりはない。
汐江史朗議員(赤諒会):
架空発注について、資料が返ったら調査するのか。
上下水道部長:
公判が進む中で事実が判明すれば、市としても適切に対応していきたい。
【副市長による職員面談】
家入時治議員(政翔会):
副市長による職員面談はどこまで進んでいたのか。
藤本大祐副市長:
外部の関連施設も含めて現時点で400名。病院関係は事務職は行ったが、医療職は実施できていない。本庁の管理職もまだ終了していない。
家入議員:
面談で元課長が犯行を自白していたら、どのような処分ができたのか。
副市長:
仮に不当な行為があっても警察などへ告発しない前提だった。自白があれば、弁護士なり警察に相談なり、協議をかけていただろうと思う。
小林議員:
「400万円から500万円の借金を業者に申し込んでいる」という噂があったとのことだが、もう一度、調べるべきではないか。
副市長:
捜査機関がしっかりと調査した上で犯罪行為であれば、それなりに対応していただくことになる。これから先、調査ということは難しいと思っている。
小林議員:
そういう話がヒアリングで出てくれば、厳しい対応が必要なのではないか。
副市長:
本人が否定しているのも関わらず、噂でもって捜査機関に告発というのは非常に難しいのではないか。
前田議員:
副市長のヒアリングはあと何年で終えるのか。
副市長:
今回の事案を受け、面談について非常に限界を感じている。面談は一旦終了して、どういった形で今後進めていくべきなのか考えたい。
汐江議員:
職員への聴き取りはスピード感を持って。部長と課長が行い、キーポイントで副市長がすればよい。
副市長:
どのように適正な執行体制がとれるか検討していきたい。
瓢敏雄議員(無会派):
記者会見では、副市長は噂を知ったが、部長は耳にしたことはなかったと。副市長は噂や苦情や心配事をご自分の腹の中に収められているだけなのか。
副市長:
訓告処分を行った際の元になる情報について申し上げたもので、市長、人事担当と情報共有して、事実かどうかわからないので、私の方で調査を進めた。
【その他】
土遠議員:
不正があった業者のタンクを(別会社のものに)交換することは考えられるか。
上下水道部長:
入札と契約は適正。法的にも弁護士と相談し問題ないとのこと。
家入議員:
事件発生について市長自ら議長に報告しなかったのは、議会軽視ではないか。
市長:
慣例に則って副市長に報告に行ってもらった。
家入議員:
部長室のパーテーションを撤去した考えは?
市長:
事件を契機に風通しの良い職場作りという意味で撤去をお願いした。
汐江議員:
元々ある要綱や仕組みに添っていれば、不正は起きなかったのではないか。
上下水道部長:
技術的なことについては、専門会議を開くべきだったと思っている。
【議長発言】
竹内友江議長:
一昨年の職員による不祥事以降、議会としても本会議や全員協議会において再発防止等に向けた対応について見守っていた事案である。全庁挙げての再発防止綱紀粛正に努めている最中に再び発生した事案であり、二元代表制の一翼を担い、適切な行政執行の監視をするべき議会としても非常に遺憾。今後も事実関係を明らかにするとともに、引き続き、早急に対応を図り、議会に報告を求める。
掲載紙面(PDF):
2021年2月27日号(2406号) 3面 (8,072,256byte)
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主な質疑要旨は次のとおり。発言内容を元に赤穂民報まとめ。
【牟礼正稔市長の冒頭発言】
提出議案の説明に先立ちまして、一言お詫びを申し上げます。一昨年の不祥事発覚以来、全庁上げて全力で再発防止に取り組んでいる最中、本市職員が加重収賄容疑により逮捕、起訴されました。議員の皆様、並びに市民の皆様には、再び市政に対する心を招く結果となり、改めて深く深くお詫びを申し上げます。
市といたしましては、収賄事件につきまして、当事者が事実関係を認めていることを受けまして、2月9日付けで懲戒免職しました。このたびの職員逮捕という事態を重く受け止め、今までにも増して服務規律の遵守と綱紀の粛正を徹底し、市政に対する信頼回復に全力で取り組んでまいります。誠に申し訳ございませんでした。
【兼務問題】
土遠孝昌議員(赤諒会):
課長と係長を兼任していたことが不正の最大の要因とした中、なぜ、また水道課長が浄水係長を兼任する人事を行ったのか。
永石一彦上下水道部長:
元課長の懲戒免職処分により緊急的に水道課長に兼任をしたもので、決裁権者による事務処理を行うものではない。
小林篤二議員(共産党):
上下水道部の他に建設部にも課長と係長を兼務している課が一つある。二度と不正を起こさないためにも、対処が求められているのではないか。
岸本慎一総務部長:
認識はしているが、管理職が自ら起案者になるという状況ではない。
小林議員:
集中改革プラン以来、職員減らしがかなり行われた。チェック体制を強化したくても、職員が不足している。
総務部長:
積極的に技術系職員の採用を図っているところだ。
田渕和彦議員(赤諒会):
職務の兼務は直していかないと、また不正が起こる。
市長:
4月の異動では兼務は廃止していきたい。
川本孝明議員(共産党):
兼務は水道だけの問題ではない。全市的に職場を見直すべき。
総務部長:
今後対処していきたい。
【架空発注疑惑】
土遠議員:
架空発注疑惑が報道されたが、実際にあったか確認したか。
上下水道部長:
庶務規定に基づき、適正に行われているものと考えている。報道内容は承知しているが、関係書類を警察に押収され事実確認できない状態だ。
前田尚志議員(赤諒会):
検認体制はどうなっていたのか。
上下水道部長:
手続きに則って係長なり課長が検認している。必要な添付書類については、その都度、検認する。30万円未満分は課長以下が検認することになっている。適正に行われているものと考えており、今後もそういったチェック体制でやっていく方針に変わりはない。
汐江史朗議員(赤諒会):
架空発注について、資料が返ったら調査するのか。
上下水道部長:
公判が進む中で事実が判明すれば、市としても適切に対応していきたい。
【副市長による職員面談】
家入時治議員(政翔会):
副市長による職員面談はどこまで進んでいたのか。
藤本大祐副市長:
外部の関連施設も含めて現時点で400名。病院関係は事務職は行ったが、医療職は実施できていない。本庁の管理職もまだ終了していない。
家入議員:
面談で元課長が犯行を自白していたら、どのような処分ができたのか。
副市長:
仮に不当な行為があっても警察などへ告発しない前提だった。自白があれば、弁護士なり警察に相談なり、協議をかけていただろうと思う。
小林議員:
「400万円から500万円の借金を業者に申し込んでいる」という噂があったとのことだが、もう一度、調べるべきではないか。
副市長:
捜査機関がしっかりと調査した上で犯罪行為であれば、それなりに対応していただくことになる。これから先、調査ということは難しいと思っている。
小林議員:
そういう話がヒアリングで出てくれば、厳しい対応が必要なのではないか。
副市長:
本人が否定しているのも関わらず、噂でもって捜査機関に告発というのは非常に難しいのではないか。
前田議員:
副市長のヒアリングはあと何年で終えるのか。
副市長:
今回の事案を受け、面談について非常に限界を感じている。面談は一旦終了して、どういった形で今後進めていくべきなのか考えたい。
汐江議員:
職員への聴き取りはスピード感を持って。部長と課長が行い、キーポイントで副市長がすればよい。
副市長:
どのように適正な執行体制がとれるか検討していきたい。
瓢敏雄議員(無会派):
記者会見では、副市長は噂を知ったが、部長は耳にしたことはなかったと。副市長は噂や苦情や心配事をご自分の腹の中に収められているだけなのか。
副市長:
訓告処分を行った際の元になる情報について申し上げたもので、市長、人事担当と情報共有して、事実かどうかわからないので、私の方で調査を進めた。
【その他】
土遠議員:
不正があった業者のタンクを(別会社のものに)交換することは考えられるか。
上下水道部長:
入札と契約は適正。法的にも弁護士と相談し問題ないとのこと。
家入議員:
事件発生について市長自ら議長に報告しなかったのは、議会軽視ではないか。
市長:
慣例に則って副市長に報告に行ってもらった。
家入議員:
部長室のパーテーションを撤去した考えは?
市長:
事件を契機に風通しの良い職場作りという意味で撤去をお願いした。
汐江議員:
元々ある要綱や仕組みに添っていれば、不正は起きなかったのではないか。
上下水道部長:
技術的なことについては、専門会議を開くべきだったと思っている。
【議長発言】
竹内友江議長:
一昨年の職員による不祥事以降、議会としても本会議や全員協議会において再発防止等に向けた対応について見守っていた事案である。全庁挙げての再発防止綱紀粛正に努めている最中に再び発生した事案であり、二元代表制の一翼を担い、適切な行政執行の監視をするべき議会としても非常に遺憾。今後も事実関係を明らかにするとともに、引き続き、早急に対応を図り、議会に報告を求める。
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2021年2月27日号(2406号) 3面 (8,072,256byte)
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コメント
ん、ここ笑うとこか?問題はそこやないやろ。
だめだこりゃ。役所の偉い方は考えることがちがうわ。
9 0
投稿:市民 2021年02月19日コメントを書く