震災から10年続けたシュークリーム募金
2021年04月21日
加里屋中洲の洋菓子店「赤穂のお菓子 プリエール」は20日、「東日本大震災みやぎこども育英募金」に21万5460円を寄付した。
同店は2011年3月11日に東日本大震災が発生して間もなく店頭で募金活動を始めた。最初の約2年間は赤穂民報「陽はまた昇る募金」を通じて16万6643円を寄付。その後も看板商品のシュークリームが売れた個数に応じて売上の一部を募金のために貯め続けた。
宮城県によると、東日本大震災によって親を亡くした震災遺児は1104人(昨年3月末現在)で、そのうち139人は両親を亡くした孤児だという。同店の寄付金は、震災遺児・孤児への奨学金や支援金などに活用される。
「自分の中で震災を風化させたくなかったので、募金を始めたときから『10年は続けよう』と思っていました」とオーナーの藤本秀敏さん(48)。震災当時、小学校低学年だった2人の子どもは今春、大学1年生と高校2年生になった。
この10年を「あっという間に過ぎたという感じ」と振り返る一方、「子どもの成長を振り返ると歳月を感じる」と話す藤本さん。「震災で親を亡くした子どもたちの少しでも役に立てば」と募金に願いを込めたという。
シュークリーム募金は今後も継続し、以前から支援している尾崎の「普門寺子ども食堂」へ寄付する予定にしている。
掲載紙面(PDF):
2021年4月24日号(2414号) 2面 (6,447,286byte)
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同店は2011年3月11日に東日本大震災が発生して間もなく店頭で募金活動を始めた。最初の約2年間は赤穂民報「陽はまた昇る募金」を通じて16万6643円を寄付。その後も看板商品のシュークリームが売れた個数に応じて売上の一部を募金のために貯め続けた。
宮城県によると、東日本大震災によって親を亡くした震災遺児は1104人(昨年3月末現在)で、そのうち139人は両親を亡くした孤児だという。同店の寄付金は、震災遺児・孤児への奨学金や支援金などに活用される。
「自分の中で震災を風化させたくなかったので、募金を始めたときから『10年は続けよう』と思っていました」とオーナーの藤本秀敏さん(48)。震災当時、小学校低学年だった2人の子どもは今春、大学1年生と高校2年生になった。
この10年を「あっという間に過ぎたという感じ」と振り返る一方、「子どもの成長を振り返ると歳月を感じる」と話す藤本さん。「震災で親を亡くした子どもたちの少しでも役に立てば」と募金に願いを込めたという。
シュークリーム募金は今後も継続し、以前から支援している尾崎の「普門寺子ども食堂」へ寄付する予定にしている。
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