《浄水施設担当課長汚職》元市課長に求刑 懲役4年、追徴金218万円
2021年06月07日
この日は、初公判での加重収賄罪に続き、詐欺罪について審理した。
冒頭陳述などによると、元市課長は2019年2月と5月、市配水池施設のバルブを修繕したと見せかける架空の発注書兼請求書を上下水道部総務課に提出。金を借りていた市内の水道工事業者の銀行口座に振り込ませ、借金返済のために現金計46万8720円をだまし取ったとされる。また、同じ業者からの借金を清算するため北野中浄水場の修繕工事代金を水増ししたとされる。
元市課長は、加重収賄罪と同じく詐欺罪についても「間違いありません」と起訴事実を認めた。判決は6月29日(火)に言い渡される。
* * *
検察が証拠として提出した供述調書によると、元市課長は2016年9月、高級外車の購入費用として消費者金融から200万円を借り入れ、翌年ごろから返済に窮するようになった。日々の生活費にも困ったため、複数の水道工事業者に借金を申し込んだが断られたため、架空請求や収賄を思いついたという。
弁護人質問で元市課長は、貯水タンク設計図面の差し替えを贈賄側のメーカーに約束した理由を問われ、「(その会社の)タンクを使ってみたかったから」と供述。提案の約半年後に賄賂を要求したことについて、「借金が限度いっぱいだった。大きな会社なので、資力があると思った」と語った。
その一方で、検察官からの「金の工面をするために図面の差し替えを約束したのではないか」の問いかけには、「そのときは、まったくなかった」と計画性を否定した。
また、架空発注で不正に振り込ませた相当額を元市課長が今年4月に市に弁償していたことがわかった。
元市課長は公判の終わりに裁判長から意見を尋ねられ、「たくさんの市民と同僚職員に迷惑をかけたことを深く反省しております。今後は自分を改め、家族とともに残りわずかな人生を歩んでいきたい。本当に申し訳ございませんでした」などと話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年6月12日号(2420号) 1面 (4,867,778byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
ケーキで恋活 カップル5組成立 [ 社会 ] 2018年11月19日「医療維持に使って」5000万円寄付 [ 社会 ] 2018年11月17日野生猿の出没相次ぐ「離れ猿」か [ 社会 ] 2018年11月14日人命救助の中学生に「のじぎく賞」 [ 社会 ] 2018年11月13日憲法学者の上脇氏が赤穂で講演 [ 社会 ] 2018年11月12日花岳寺で晋山式 25世就任祝う [ 社会 ] 2018年11月11日酒気帯び運転容疑の男逮捕 [ 事件・事故 ] 2018年11月09日盗んだ通帳で現金引き出す [ 事件・事故 ] 2018年11月07日平成30年秋の褒章と叙勲 [ 社会 ] 2018年11月03日加里屋中洲で交通死亡事故 [ 事件・事故 ] 2018年11月01日事故の怖さ スタントで再現 [ 社会 ] 2018年11月01日事情聴取中にパトカー蹴る 容疑の47歳男逮捕 [ 事件・事故 ] 2018年10月30日陣太鼓鳴らして交通安全アピール [ 社会 ] 2018年10月29日大津の休耕田で野焼き延焼 [ 事件・事故 ] 2018年10月23日認知症啓発リレー 28日に赤穂で
コメントを書く