「青のハート」で助け合い「ヘルプマスク」
2021年09月11日
「プラスハートアクション」をPRする赤穂中央病院のスタッフ
赤字に白十字とハートをあしらった「ヘルプマーク」が援助や配慮を希望する人が身に付けるのに対し、ヘルプマスクはサポートする側が目印を付けることで、援助を必要とする人が気兼ねなく声を掛けやすくする。障害者差別解消法が今年5月に改正されたことを受け、「誰もが分け隔てなく共生する社会の実現」を目指す具体的な行動の一環として同法人グループが発案した。
兵庫、東京など4都府県で10病院と60を超える事業所を運営する同法人はグループ全施設に運動を周知するポスターを掲示。医師、看護師、事務職など職種を問わずスタッフがマスクに青マジックでハートを描いたり、青いハート型のクリップを付けたりして運動を実践しているという。赤穂中央病院でもクリップを用意し、来院者に無料で配布している(なくなり次第終了)。
運動を発案した同法人広報担当の櫻井勇介さん(32)は次のように語る。
「元々は、患者さんが病院外でも必要な助けを周囲から受けられる世の中になれば、というのが出発点でした。現在のコロナ下では、感染防止対策のためソーシャルディスタンスで人と距離をとり、なるべく言葉を交わさないという状況です。マスクを着けているため表情が見えにくく、アイコンタクトも取りづらい。でも、逆にそのマスクを意思表示に利用できないかと思ったんです」
当初はオリジナルのマークあるいはキャラクターを作る案も考えたが「自グループに限定せず、シンプルで誰でも意思表示できるようにしたい」と、青いハートを使用することにした。青いハートには「信頼・調和・揺らぐことのない愛」という意味が込められ、「プラスハートアクション」として運動を広める計画だという。
「ハートの日」にちなんで8月10日から「青いハートがあふれる社会を」と発信したところ、SNS上に3日間で460件以上の賛同が寄せられた。「ヘルプマスクを友人に伝えた人やコンビニで店員に教えたという人をSNS上で見かけたことが一番うれしかった」と櫻井さん。「伝言ゲームのように人から人へと広まってほしい。理想は青いハートがなくても気軽に声を掛け合えて、助け合える社会です」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年9月11日号(2431号) 1面 (8,425,836byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
空き家管理条例 住宅以外も適用へ シルバー人材S 30周年で記念誌 [ 社会 ] 2018年03月13日赤穂高の第1志望倍率1・05倍 [ 社会 ] 2018年03月12日プール付きデイサービスが開所 [ 社会 ] 2018年03月03日「焼却灰ほど危険なものない」弁護士が警鐘 [ 社会 ] 2018年03月01日「分娩早期再開を」女性グループが陳情 [ 社会 ] 2018年02月26日坂越まちづくりフォーラム 中高生も意見 安心届ける「忠臣」カード [ 社会 ] 2018年02月24日ふるさと寄付金で塩田タンク増設 [ 社会 ] 2018年02月24日《御崎メガソーラー》住民要望受け排水計画を修正 [ 社会 ] 2018年02月20日『生きぬく』ための終活のすすめ [ 社会 ] 2018年02月20日防災ヘリと連携 救出救助訓練 [ 社会 ] 2018年02月11日健康づくり推進の功労者を表彰 [ 社会 ] 2018年02月11日専門家に聞くインフル撃退法 [ 社会 ] 2018年02月10日「ヘルプマーク」4月導入へPR [ 社会 ] 2018年02月03日
コメント
ただ写真で見ると小さい感じがしますね。
お年寄りが見えやすい工夫お願いしたいです
0 8
投稿:赤穂市民 2021年09月11日コメントを書く