「今こそ素行の教えを」石平氏講演
2021年10月11日
山鹿素行の功績について語る石平氏
素行(1622―85)は若くして儒学、甲州流軍学、国学など幅広い教養を修め、31歳から8年間、赤穂藩主・浅野長直に兵法師範として召し抱えられた。赤穂藩を辞した後、著書の内容が朱子学批判と幕府にとがめられ、1666年(寛文6)に赤穂へ配流。赦免されて江戸に戻るまでの約9年間を赤穂で過ごし、大石内蔵助をはじめ藩士も教えを受けたとされる。赤穂滞在中に著した代表的著書『中朝事実』は後に吉田松陰にも影響を与えたといわれている。
講演会は赤穂山鹿素行研究会(飯尾義明会長)が赤穂市制施行70周年記念協賛事業として主催。著書『日本の心をつくった12人』で「山鹿素行こそが日本における儒学再生の最大の功労者」と評価する石氏を講師に招いた。
石氏は講演で、「素行は赤穂に流されたことによって、わずらわしさから解放され、学問の探究に専念できた。赤穂での9年間で素行は『思想の巨人』に成長した」と述べた。『中朝事実』の主旨を「日本こそが本物の中華という素行流の日本中心主義を打ち出した」と解説。「日本人は日本の自信を取り戻すために、今こそ素行の教えを学ばなければならない」と語った。
<前の記事 |
[ 文化・歴史 ]
赤穂ゆかりの音楽家がコラボ [ 文化・歴史 ] 2011年12月27日MBS音楽コン西日本で尾崎小が優秀賞 農村舞台の歴史を回顧 [ 文化・歴史 ] 2011年12月25日茅野和助の書状、故郷の津山で発見 [ 文化・歴史 ] 2011年12月14日討ち入りで使用、間新六の槍 [ 文化・歴史 ] 2011年12月13日現代美術コンペでグランプリ [ 文化・歴史 ] 2011年12月10日フルートのXマスコンサート [ 文化・歴史 ] 2011年12月10日高齢者大学赤穂西校の書道展 [ 文化・歴史 ] 2011年12月07日本紙主催・第16回習字紙上展の作品募集 男声合唱のコンサート [ 文化・歴史 ] 2011年12月07日考古学の大家が語る松岡秀夫氏 [ 文化・歴史 ] 2011年12月06日義士祭学童書道の入賞者 兵庫県川柳祭、議長賞に2人 [ 文化・歴史 ] 2011年12月05日かるたで楽しく義士学習 文集「かぼちゃ畑」で秋田泰治特集 [ 文化・歴史 ] 2011年12月03日
コメントを書く