【読者の声】樹木に引っ掻き傷「熊の爪痕」!?
2021年11月12日
「鹿の角研ぎ」の痕がついた樹木=読者提供
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男性から提供された写真を見ると、幹に長短10本程度の傷がランダムについている。男性の話では、傷は最も高いところで地面から1・7メートルほどの位置についていたという。傷口の様子から、傷がついてから何日も経っていないように見受けられる。雄鷹台山は毎日大勢の登山者が訪れており、もし本当に熊だとしたら大変だ。鳥獣被害対策を担当する赤穂市の農林水産係に写真を見てもらった。
「猟友会や兵庫県の熊に詳しい人に聞きましたが、鹿が角をこすりつけた痕だそうです」
鹿は樹皮に角をこすりつける習性があり、「鹿の角研ぎ」と呼ばれる。固くなった角の外皮を削り取るためとされ、8月下旬から11月ごろにかけて多く見られるという。大きな個体だと肩までの高さが1メートルほどあり、角がよく発達した鹿であれば角の先端は1・7〜1・8メートルに達するという。
ちなみに、熊の爪痕は4本の傷が並行して残るのが特徴らしい。
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赤穂民報より
熊の爪痕ではないようで安心しましたが、昨今は野生動物が暮らす領域と人が出入りする領域の境目があいまいになっている傾向があり、従来は熊が現れることのなかった場所に出没する可能性もないとは言えません。
山で熊による被害を防ぐには、▽鈴やラジオなど音の出るもので自分の存在をアピールして遭遇を避ける▽餌となるものを放置せず、残飯を持ち帰る▽近距離で遭遇した場合には、熊を見ながらゆっくり後退するなど、落ち着いて距離をとるようにし、あわてて走らないーとされています。
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掲載紙面(PDF):
2021年11月13日号(2438号) 3面 (10,791,566byte)
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