二之丸北城壁の発掘進む 13日に説明会
2022年03月11日
石垣の根石などが見つかった赤穂城跡二之丸北城壁の発掘現場
市教委によると、二之丸北城壁は明治25年(1892)に起きた千種川大水害に伴う復旧用資材として水害の1〜2年後にほぼ撤去された。赤穂城跡の復元整備を進めるために必要な基礎資料とするため、昨年9月から本丸門の北約90メートルの2つの調査区(計390平方メートル)で発掘調査を行っている。
調査によって、城壁があった当時の地表面(標高1・5メートル)は城壁の石材ごと撤去、掘削されていたものの、さらに1・0〜1・2メートル下から城壁の根石が確認でき、石垣の形状や構造をかなり明らかにできたほか、二之丸門(幅約9メートル、高さ約4メートル、奥行約4メートル)の位置もおおむね推定できる情報が得られた。
市教委文化財課の荒木幸治係長(45)によると、今回の発掘で見つかった根石の位置は、江戸時代の絵図に描かれた赤穂城の縄張と矛盾しないという。来年度以降に未発掘部分を追加調査する予定で、「二之丸北城壁の全容を把握したい」と話している。
現地説明会は午後1時半から。当日は市立歴史博物館駐車場と塩屋門西駐車場を利用できる。Tel43・6962。
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