「生徒の満足度向上が大事」赤穂高・大角謙二校長
2022年05月20日
4月に赤穂高校に着任した大角謙二校長(56)に学校運営方針や抱負について話を聞いた。
* * *
――これまでに赤穂高校に勤務されたことはありましたか。
「西播磨の学校に赴任したのは初めてです」
――着任前に赤穂高校にどういう印象をお持ちでしたか。
「今から十数年前ですが、部活動の練習試合で赤穂高校に来たことがありました。そのときのイメージで、真面目な校風といいましょうか、コツコツ真面目に取り組む、そういう一番大事なものを持っているなと思いました。あと、やはり赤穂義士のふるさと、剣道が盛んな土地柄というイメージですね」
――実際に着任されてどのように感じられていますか。
「生徒の気質は当時のイメージとほとんど一緒です。純粋で素朴です。身だしなみも清楚です。そうした伝統が引き継がれているように感じます。当たり前のようで、なかなか当たり前のことではないので、そこはちょっと感動しましたね。あと、(着任後の)式典で言ったからかもしれないですが、生徒たちが校長室に来てくれるんですよ。『先生、ちょっと聞いてほしいことがあるんです』みたいに」
――今年度の学校の運営方針を教えてください。
「前任の行本校長と同じで、『「真」を学び「善」を行い「豊かな感性」をもつ生徒の育成』です。そこに、自分の将来をリアルに感じる体験、仕掛けを作ってあげたいと思っています。具体的に自分の将来とか自分がやろうとしてることと直結するような学びであったりとか、その姿が明確に見えてくるような体験があったら頑張ろうってなりますよね。そのきっかけを、高校教育の中で与えてあげたい」
――兵庫県で学区再編があり、今後は学校の統合も行われます。そんな中、赤穂高校はどのような方向性を目指すのでしょうか。
「赤穂高校の良さを引き継いでいくことがまず第一。赤穂高校は兵庫県の西の端にあり、その立地条件は変えられません。それはそれで受け止めて、生徒の満足度を高めることが大事だと思っています」
――ここ4年は入学者数の定員割れが続いています。
「そこは真摯に受け止めないといけないと思っています。現状の正確な把握がないと満足度を上げていくためのポイントが明確になりませんからね」
――5年後には創立100周年を迎えます。
「学校や卒業生だけの行事ではなく、赤穂市がさらに活性化する一つのきっかけになるぐらいのことができればと思っています。赤穂市に唯一の高校ということで、市の協力を得られる体制がすでにあるというのは大変ありがたいです」
――市民にお願いしたいことはありますか。
「赤穂高校の応援団として見守って欲しいと思っています。無関心ではなく、注目していただいて、良い話だけでなく、お叱りも聞かせていただきたい。それを職員一同、皆で良くする力に変えていこうと思っています」
掲載紙面(PDF):
2022年5月21日号(2462号) 2面 (8,115,688byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂高校に着任した大角謙二校長
* * *
――これまでに赤穂高校に勤務されたことはありましたか。
「西播磨の学校に赴任したのは初めてです」
――着任前に赤穂高校にどういう印象をお持ちでしたか。
「今から十数年前ですが、部活動の練習試合で赤穂高校に来たことがありました。そのときのイメージで、真面目な校風といいましょうか、コツコツ真面目に取り組む、そういう一番大事なものを持っているなと思いました。あと、やはり赤穂義士のふるさと、剣道が盛んな土地柄というイメージですね」
――実際に着任されてどのように感じられていますか。
「生徒の気質は当時のイメージとほとんど一緒です。純粋で素朴です。身だしなみも清楚です。そうした伝統が引き継がれているように感じます。当たり前のようで、なかなか当たり前のことではないので、そこはちょっと感動しましたね。あと、(着任後の)式典で言ったからかもしれないですが、生徒たちが校長室に来てくれるんですよ。『先生、ちょっと聞いてほしいことがあるんです』みたいに」
――今年度の学校の運営方針を教えてください。
「前任の行本校長と同じで、『「真」を学び「善」を行い「豊かな感性」をもつ生徒の育成』です。そこに、自分の将来をリアルに感じる体験、仕掛けを作ってあげたいと思っています。具体的に自分の将来とか自分がやろうとしてることと直結するような学びであったりとか、その姿が明確に見えてくるような体験があったら頑張ろうってなりますよね。そのきっかけを、高校教育の中で与えてあげたい」
――兵庫県で学区再編があり、今後は学校の統合も行われます。そんな中、赤穂高校はどのような方向性を目指すのでしょうか。
「赤穂高校の良さを引き継いでいくことがまず第一。赤穂高校は兵庫県の西の端にあり、その立地条件は変えられません。それはそれで受け止めて、生徒の満足度を高めることが大事だと思っています」
――ここ4年は入学者数の定員割れが続いています。
「そこは真摯に受け止めないといけないと思っています。現状の正確な把握がないと満足度を上げていくためのポイントが明確になりませんからね」
――5年後には創立100周年を迎えます。
「学校や卒業生だけの行事ではなく、赤穂市がさらに活性化する一つのきっかけになるぐらいのことができればと思っています。赤穂市に唯一の高校ということで、市の協力を得られる体制がすでにあるというのは大変ありがたいです」
――市民にお願いしたいことはありますか。
「赤穂高校の応援団として見守って欲しいと思っています。無関心ではなく、注目していただいて、良い話だけでなく、お叱りも聞かせていただきたい。それを職員一同、皆で良くする力に変えていこうと思っています」
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年5月21日号(2462号) 2面 (8,115,688byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
まちづくりの足跡を冊子に [ 社会 ] 2011年05月27日赤穂市にも暴排条例を [ 社会 ] 2011年05月26日「市民の夕べ」開催すべきーJCが要望書 [ 社会 ] 2011年05月25日辞職の池田議員、ボーナスは満額 [ 社会 ] 2011年05月25日火災から救出して感謝状 [ 社会 ] 2011年05月23日被災地支援物産市は完売御礼 [ 社会 ] 2011年05月23日支援要請に「ここには水はない」 [ 社会 ] 2011年05月21日同行ルポ・被災地で広がる「格差」 火災警報器、6月から義務化 [ 社会 ] 2011年05月21日警察官友の会が優良警官を表彰 [ 社会 ] 2011年05月20日市内4カ所で浸水想定引き上げ [ 社会 ] 2011年05月18日市自治会連合会長に塩屋の木村氏 [ 社会 ] 2011年05月18日市民が定住PRサイト開設 「市民の夕べ」の自粛決定 産科分娩の市外制限を解除 [ 社会 ] 2011年05月12日
コメントを書く