《市民病院医療事故多発》多発と同時期にレベル基準改訂
2022年08月27日
赤穂市民病院が2020年2月、医療安全対策実施要項を改訂し、医療事故とする範囲を従来よりも狭めていたことが同病院への取材でわかった。
改訂のタイミングは同病院の脳神経外科で多発した医療事故を上層部が認知した時期と重なるが、病院は「集計システムの改修ができたことに合わせて改訂したもの」とし、相次いだ医療事故との関連を否定している。
同病院が開示した資料によれば、要項改訂で医療事故とする基準を1段階引き上げて「レベル3b以上」に変更。改訂前は「医療事故」とされていた「レベル3a(事故により簡単な処置や治療の必要性が生じた場合)」は「ヒヤリ・ハット(インシデント)」に区分けられることになった。新基準は2か月後の4月から適用したという。
同病院では医療事故を認めた8件以外にも脳神経外科で「手術後に経過が思わしくなかった」ケースが3件あり、病院によると、いずれも「レベル3a」に該当するという。
病院はこれら3件について、今年3月の記者会見で一旦「医療事故」としながらも、3か月後の会見では「医療事故調査委員会で検証した結果、いずれも医療事故ではない」と判断を変更。「基本的には『事故により濃厚な処置や治療の必要性が生じた』場合(※レベル3b)を医療事故として、それより軽いものはいわゆるヒヤリ・ハットと言われるインシデントになる」(高尾雄二郎副院長兼医療安全推進室長)と新基準に基づく説明を行った。
病院は「手術が行われた時点ではなく、医療事故かどうかを判断した時点(医療事故調査委員会を開いた今年2月と3月)で運用されている基準を適用した」(同課)とし、要項を改訂した理由については「以前から兵庫県の基準と合わせる予定だった。集計システムの改修がたまたまそのタイミングになっただけで、医療事故が起きたから変えたのではない」(医療課)としている。
掲載紙面(PDF):
2022年8月27日号(2474号) 1面 (6,501,674byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
改訂のタイミングは同病院の脳神経外科で多発した医療事故を上層部が認知した時期と重なるが、病院は「集計システムの改修ができたことに合わせて改訂したもの」とし、相次いだ医療事故との関連を否定している。
同病院が開示した資料によれば、要項改訂で医療事故とする基準を1段階引き上げて「レベル3b以上」に変更。改訂前は「医療事故」とされていた「レベル3a(事故により簡単な処置や治療の必要性が生じた場合)」は「ヒヤリ・ハット(インシデント)」に区分けられることになった。新基準は2か月後の4月から適用したという。
同病院では医療事故を認めた8件以外にも脳神経外科で「手術後に経過が思わしくなかった」ケースが3件あり、病院によると、いずれも「レベル3a」に該当するという。
病院はこれら3件について、今年3月の記者会見で一旦「医療事故」としながらも、3か月後の会見では「医療事故調査委員会で検証した結果、いずれも医療事故ではない」と判断を変更。「基本的には『事故により濃厚な処置や治療の必要性が生じた』場合(※レベル3b)を医療事故として、それより軽いものはいわゆるヒヤリ・ハットと言われるインシデントになる」(高尾雄二郎副院長兼医療安全推進室長)と新基準に基づく説明を行った。
病院は「手術が行われた時点ではなく、医療事故かどうかを判断した時点(医療事故調査委員会を開いた今年2月と3月)で運用されている基準を適用した」(同課)とし、要項を改訂した理由については「以前から兵庫県の基準と合わせる予定だった。集計システムの改修がたまたまそのタイミングになっただけで、医療事故が起きたから変えたのではない」(医療課)としている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年8月27日号(2474号) 1面 (6,501,674byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
《西有年産廃》公文書公開請求後に知事発言録を破棄 新年交礼会 一年のスタート祝う 《西有年産廃》「『心配ない』ともっていけるか」知事発言 赤穂JC理事長に寺岡里江子氏 女性初 [ 社会 ] 2019年12月29日加里屋川連絡協に県くすのき賞 [ 社会 ] 2019年12月24日五輪聖火ランナーに塩屋の大川裕司さん 恋活イベントから成婚第1号カップル誕生 [ 社会 ] 2019年12月16日期末・勤勉手当 総額7億超 [ 社会 ] 2019年12月10日《市公共工事贈収賄》元工務係長を懲戒免職 議員定数検討「今年度中に結論」 [ 社会 ] 2019年12月07日人気シェフ 母校で講演「念ずれば花開く」 「就職氷河期」38人が応募 [ 社会 ] 2019年12月03日夢や目標持てない子ども 家計が影響 消防車100台分の放水システムで訓練 [ 社会 ] 2019年11月29日県技能顕功賞 赤穂から2人受賞 [ 社会 ] 2019年11月28日
コメントを書く