コラム【人とまちと猫の調和を目指して】(1)地域猫活動の幕開け
2022年11月05日
あの有名な猫のキャラクター「キティちゃん」が登場する「地域猫」のCM、ご覧になりましたか?
私たちが昨年に、おそるおそる赤穂市で会を立ち上げたときは、まだ「地域猫」という言葉は全く人々に認知されておらず、私も実際のところ、「赤穂の野良猫を地域猫にする会です!」と名乗ることに少々気後れしていました。
しかし、坂上忍さんやサンシャイン池崎さんが出演する、保護猫や保護犬を主役としたテレビ番組がゴールデンタイムに放送されるなど世論の後押しもあり、たった1年で随分と風向きが変わってきたと、活動を通して実感しています。
私たちの会への初めての依頼は昨年の9月。「高齢の親が餌をあげていた野良猫が春に出産して6匹になり、これ以上増えるとご近所にも迷惑がかかると困っていた。そんな折に地域猫活動を紹介している記事を見て、野良猫に不妊手術をしてこれ以上増やさない方法があると知った! ぜひ捕獲を手伝って欲しい」というものでした。
2番目の依頼者さんも「こんな方法があるならもっと早く手術をすればよかった・・・知らなかった・・・」とおっしゃいました。実は私たちも、活動を始める少し前まで「地域猫」という取り組みがあることを知りませんでした。そうなんです。「飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を施し、元の地域で糞尿や餌の管理をしながら見守る」という地域猫活動の存在を知るすべがなかったのです。
今、世の中が急ピッチで変化していて、知らないと損をしてしまうことがたくさんあります。地域猫活動も環境省が何年も前から推奨していたようです。動物愛護法も改定され、愛護動物の遺棄や虐待に対しても、より厳しいものとなっています。新しい情報を的確に、できるだけたくさんの人が共有すること。これ以上不幸な猫を増やさないためには、それに尽きると思うのですがいかがでしょうか。
赤穂市のホームページでは「猫との関わり方について」と題して情報を載せてくださっています。私たちもこのコラムを通して赤穂市の猫事情やそれに伴う環境について、皆さんと情報共有できたらうれしいです。
さて、初めての依頼から、私たちの地域猫活動第1弾となった6匹の猫たちは無事に手術を終え、元の場所で地域猫として今も仲良く暮らしているとのことです。もちろん繁殖することもなく6匹のまま。
* * *
赤穂市内に不幸な野良猫と糞尿などの被害をこれ以上増やさないことを目的に昨年8月に発足した「赤穂の野良猫を地域猫にする会」。このコラムでは、日々の取り組み内容や、活動を通して気付いたまちの課題などを随時掲載します。
掲載紙面(PDF):
2022年11月5日号(2482号) 1面 (12,241,566byte)
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人気キャラクターを使用した「地域猫」のPRポスター
私たちが昨年に、おそるおそる赤穂市で会を立ち上げたときは、まだ「地域猫」という言葉は全く人々に認知されておらず、私も実際のところ、「赤穂の野良猫を地域猫にする会です!」と名乗ることに少々気後れしていました。
しかし、坂上忍さんやサンシャイン池崎さんが出演する、保護猫や保護犬を主役としたテレビ番組がゴールデンタイムに放送されるなど世論の後押しもあり、たった1年で随分と風向きが変わってきたと、活動を通して実感しています。
私たちの会への初めての依頼は昨年の9月。「高齢の親が餌をあげていた野良猫が春に出産して6匹になり、これ以上増えるとご近所にも迷惑がかかると困っていた。そんな折に地域猫活動を紹介している記事を見て、野良猫に不妊手術をしてこれ以上増やさない方法があると知った! ぜひ捕獲を手伝って欲しい」というものでした。
2番目の依頼者さんも「こんな方法があるならもっと早く手術をすればよかった・・・知らなかった・・・」とおっしゃいました。実は私たちも、活動を始める少し前まで「地域猫」という取り組みがあることを知りませんでした。そうなんです。「飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を施し、元の地域で糞尿や餌の管理をしながら見守る」という地域猫活動の存在を知るすべがなかったのです。
今、世の中が急ピッチで変化していて、知らないと損をしてしまうことがたくさんあります。地域猫活動も環境省が何年も前から推奨していたようです。動物愛護法も改定され、愛護動物の遺棄や虐待に対しても、より厳しいものとなっています。新しい情報を的確に、できるだけたくさんの人が共有すること。これ以上不幸な猫を増やさないためには、それに尽きると思うのですがいかがでしょうか。
赤穂市のホームページでは「猫との関わり方について」と題して情報を載せてくださっています。私たちもこのコラムを通して赤穂市の猫事情やそれに伴う環境について、皆さんと情報共有できたらうれしいです。
さて、初めての依頼から、私たちの地域猫活動第1弾となった6匹の猫たちは無事に手術を終え、元の場所で地域猫として今も仲良く暮らしているとのことです。もちろん繁殖することもなく6匹のまま。
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赤穂市内に不幸な野良猫と糞尿などの被害をこれ以上増やさないことを目的に昨年8月に発足した「赤穂の野良猫を地域猫にする会」。このコラムでは、日々の取り組み内容や、活動を通して気付いたまちの課題などを随時掲載します。
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2022年11月5日号(2482号) 1面 (12,241,566byte)
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