コラム【人とまちと猫の調和を目指して】(3)80歳!パワフルおばあちゃんからの依頼
2023年01月28日
赤穂市の「飼い主のいない猫不妊・去勢手術助成制度」が始まってはや一年がたとうとしております。
赤穂市民の皆さんに「まちの環境」という視点から、野良猫の不妊・去勢手術の必要性をご理解いただけるかな? はたまた助成制度を利用される方はいらっしゃるのかな? など心配しておりましたが、予想以上にたくさんの市民の方にご利用していただいているようです。
その中のお一人、赤穂市郊外に一人で暮らす80歳のおばあちゃんとのエピソードから。
そのおばあちゃんの趣味はカラオケ、畑を耕し野菜を作って暮らしておられます。そして地域に住む野良猫に餌をあげて可愛がっていました。
しかし、毎年子猫が生まれてもたぬきなどの害獣に傷つけられて死んでいく、そんなかわいそうな地域の野良猫の状況に心を痛めていたところ、カラオケ仲間から、飼い主のいない猫不妊・去勢手術助成制度の話を聞きました。
さっそくおばあちゃんは役所に出向き、申請書類を書き上げ、申請時に必要な野良猫の写真もぬかりなく用意し、一人で全ての手続きをしたうえ、猫の捕獲までも自分でするつもりで、捕獲器を借りようとしたそうですが、捕獲器の貸し出しはありません、と役所の窓口の人に言われたそうです(現在は「飼い主のいない猫不妊・去勢手術助成制度」の利用者を対象に捕獲器の貸し出しあり。貸し出し条件など詳しくは環境課TEL43・6821)。
たまたま、おばあちゃんのカラオケ仲間が、別の場所の餌やりさんだったことから当会に捕獲の依頼があり、捕獲器の貸し出しだけでなく、2匹の猫の捕獲もお手伝いさせていただく運びとなりました。
「捕獲器があれば自分で捕まえたのに!」と、勇ましくパワフルなおばあちゃん! 80歳にして素晴らしいやる気ですよね。
赤穂市に限ったことではなく、全国的にも野良猫の餌やりさんは高齢の方が多いそうですが、ただ餌をあげるだけではなくこのおばあちゃんのように、野良猫を増やさないよう不妊去勢手術をしてあげてください。
パワフルおばあちゃんが言っていました。「野良猫がこれ以上増えたらご近所さんの迷惑になるし、私もいつまでも元気ではない。世話ができる間に野良猫を増やさないようにしないと、この集落もそのうち人がいなくなる!」と。その通りですよね。
どうか、10年後、20年後の赤穂市が「暮らしやすいまち」でありますように…。
掲載紙面(PDF):
2023年1月28日号(2493号) 3面 (10,074,557byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
猫の捕獲器。助成制度を利用する場合は市から借りられる
赤穂市民の皆さんに「まちの環境」という視点から、野良猫の不妊・去勢手術の必要性をご理解いただけるかな? はたまた助成制度を利用される方はいらっしゃるのかな? など心配しておりましたが、予想以上にたくさんの市民の方にご利用していただいているようです。
その中のお一人、赤穂市郊外に一人で暮らす80歳のおばあちゃんとのエピソードから。
そのおばあちゃんの趣味はカラオケ、畑を耕し野菜を作って暮らしておられます。そして地域に住む野良猫に餌をあげて可愛がっていました。
しかし、毎年子猫が生まれてもたぬきなどの害獣に傷つけられて死んでいく、そんなかわいそうな地域の野良猫の状況に心を痛めていたところ、カラオケ仲間から、飼い主のいない猫不妊・去勢手術助成制度の話を聞きました。
さっそくおばあちゃんは役所に出向き、申請書類を書き上げ、申請時に必要な野良猫の写真もぬかりなく用意し、一人で全ての手続きをしたうえ、猫の捕獲までも自分でするつもりで、捕獲器を借りようとしたそうですが、捕獲器の貸し出しはありません、と役所の窓口の人に言われたそうです(現在は「飼い主のいない猫不妊・去勢手術助成制度」の利用者を対象に捕獲器の貸し出しあり。貸し出し条件など詳しくは環境課TEL43・6821)。
たまたま、おばあちゃんのカラオケ仲間が、別の場所の餌やりさんだったことから当会に捕獲の依頼があり、捕獲器の貸し出しだけでなく、2匹の猫の捕獲もお手伝いさせていただく運びとなりました。
「捕獲器があれば自分で捕まえたのに!」と、勇ましくパワフルなおばあちゃん! 80歳にして素晴らしいやる気ですよね。
赤穂市に限ったことではなく、全国的にも野良猫の餌やりさんは高齢の方が多いそうですが、ただ餌をあげるだけではなくこのおばあちゃんのように、野良猫を増やさないよう不妊去勢手術をしてあげてください。
パワフルおばあちゃんが言っていました。「野良猫がこれ以上増えたらご近所さんの迷惑になるし、私もいつまでも元気ではない。世話ができる間に野良猫を増やさないようにしないと、この集落もそのうち人がいなくなる!」と。その通りですよね。
どうか、10年後、20年後の赤穂市が「暮らしやすいまち」でありますように…。
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2023年1月28日号(2493号) 3面 (10,074,557byte)
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