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PRちらし、動画を無料制作 顧客密着の支援好評

 2023年01月28日 
 備前日生信用金庫赤穂支店が顧客の商店や事業所の広報宣伝活動を手助けする「地域応援プロジェクト」に取り組んでいる。店のコンセプトや商品の魅力を聞き取り、PRちらしや動画を無料で制作。「少しでも売り上げアップのお手伝いになれば」と顧客に寄り添ったサービスが好評だ。

備前日生信用金庫赤穂支店の店頭に設置されている「地域応援掲示板」


 同信金は旧備前、旧日生の2信金が2020年に合併して誕生。翌年に「手をとりあって未来へ」のキャッチフレーズの下、「SDGs宣言」を打ち出した。取り組みテーマの一つに掲げた「地元事業所の成長・課題解決サポート」の一環で、赤穂支店では取引先の飲食店や小売店などを紹介する掲示板を店頭に設置。パンフレットやちらしをラックに並べ、来店者が自由に持ち帰れるようにした。

 しかし、印刷物の制作に労力や費用をかけることが難しい事業者も少なくない。そこで、渉外担当の井端可純さん(32)や窓口担当の橋本優さん(23)らの発案でPRちらしの無料制作サービスを始めた。取引先がPRしたい商品やサービスをヒアリングし、スマホで撮った写真に手書きの文字やイラストを組み合わせてカラーコピー。手作りならではの親しみやすさがある。

 さらに、短いPR動画を撮影編集してユーチューブにアップする取り組みもスタート。浜村信司支店長(52)自らカメラ機材を手に取引先に赴く。実際にサービスを受けた鷏和の餃子店経営、大河慎さん(29)は「店の知名度を上げたいと思っていたので、ありがたい。親身に支えてくれていると実感した」と話す。

 井端さんによれば、ちらしや動画を制作するための打ち合わせを通じて、取引先の強みをより詳しく知ることができるメリットがあるほか、「経営の悩みや困り事なども気兼ねなく相談してもらえるようになった」という。今後も依頼があれば積極的に支援していく方針で、浜村支店長は「顧客に寄り添ってきめ細かいサポートをするのが信用金庫の使命。より地域に密着した金融機関として、一緒に成長していきたい」と語る。

自らカメラ機材を手にPR動画を撮影する浜村支店長



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掲載紙面(PDF):
2023年1月28日号(2493号) 1面 (10,074,557byte)
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