復元塩田で塩づくり作業を体験
2023年03月22日
揚浜式から流下式まで復元塩田がある御崎の赤穂市立海洋科学館・塩の国で、赤穂の塩づくりの歴史や塩田の仕組みを学ぶ日本遺産こども教室「体験!赤穂の塩づくり編」(赤穂市日本遺産推進協議会)が18日にあり、親子15人が受講した。
赤穂では弥生時代末期の製塩土器が出土しており、塩づくりの歴史は2000年に及ぶ。江戸時代には日本初となる大規模塩田がつくられ、その面積は約450ヘクタールにまで拡大。同館がある海浜公園の一帯は、かつて東浜塩田が広がっていた。
この日は市教育委員会文化財課の荒木幸治係長が「赤穂の塩ってすごい!」と題し、赤穂から全国各地に製塩技法が伝わっていったことや、赤穂塩が良質だったために他の産地の約2〜3倍の価格で取引されていたことを示す古文書を示すなどして、赤穂塩が「日本第一」と言われた理由を説明。にがりを多く含み江戸に流通した「差塩」と京や大坂で好まれた「真塩」などの味を比べ、種類の違いを舌で確かめた。
復元されている入浜塩田で昔の製塩作業も体験。塩田の砂を引く「万鍬(まんぐわ)」や塩田に海水をまく「潮掛け杓」などを実際に使ってみた。幅の広い鍬のような形をした「柄振り(えぶり)」と呼ばれる道具で塩田の砂をかき集める作業を体験した元塩町の小学6年、馬場未宙(みひろ)さん(12)は「昔にワープしたみたい。砂が重たくて腰が痛くなった」と当時の塩づくりの大変さを実感した。
21日には坂越地区で「坂越のまちなみを歩こう!編」があり、北前船の寄港地として栄えた歴史を学習した。
掲載紙面(PDF):
2023年3月25日号(2501号) 2面 (4,760,377byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
入浜塩田の塩づくり作業体験もあった「日本遺産こども教室」
赤穂では弥生時代末期の製塩土器が出土しており、塩づくりの歴史は2000年に及ぶ。江戸時代には日本初となる大規模塩田がつくられ、その面積は約450ヘクタールにまで拡大。同館がある海浜公園の一帯は、かつて東浜塩田が広がっていた。
この日は市教育委員会文化財課の荒木幸治係長が「赤穂の塩ってすごい!」と題し、赤穂から全国各地に製塩技法が伝わっていったことや、赤穂塩が良質だったために他の産地の約2〜3倍の価格で取引されていたことを示す古文書を示すなどして、赤穂塩が「日本第一」と言われた理由を説明。にがりを多く含み江戸に流通した「差塩」と京や大坂で好まれた「真塩」などの味を比べ、種類の違いを舌で確かめた。
復元されている入浜塩田で昔の製塩作業も体験。塩田の砂を引く「万鍬(まんぐわ)」や塩田に海水をまく「潮掛け杓」などを実際に使ってみた。幅の広い鍬のような形をした「柄振り(えぶり)」と呼ばれる道具で塩田の砂をかき集める作業を体験した元塩町の小学6年、馬場未宙(みひろ)さん(12)は「昔にワープしたみたい。砂が重たくて腰が痛くなった」と当時の塩づくりの大変さを実感した。
21日には坂越地区で「坂越のまちなみを歩こう!編」があり、北前船の寄港地として栄えた歴史を学習した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年3月25日号(2501号) 2面 (4,760,377byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂ゆかりの画家が描いた「60年前」 [ 文化・歴史 ] 2016年05月25日折り紙などで高齢者と交流 食文化発信「天塩スタジオ」オープン 東浜町に緞通工房 製作工程見学可 [ 文化・歴史 ] 2016年05月20日繊細華麗な装飾の洋風陶磁器展 [ 文化・歴史 ] 2016年05月20日赤穂美術協会 20日から第36回展 [ 文化・歴史 ] 2016年05月20日楽しんで育児 ベビービクス体験 第37回赤穂市少女バレーボール新人戦 赤穂の夜景を題材に写真展 [ 文化・歴史 ] 2016年05月18日第36回市ジュニア春季水泳記録会 古民家再生して「ビートルズ・サロン」 赤穂民報主催・第25回習字紙上展の作品募集 打撃戦制し赤穂初V 市長旗少年野球 赤穂緞通で伝統工芸近畿展に初入選 [ 文化・歴史 ] 2016年04月30日小学高学年対象エコクラブ募集
コメントを書く