赤穂出身の宗進一智さん 剣道八段合格
2023年03月29日
赤穂市出身で京都府剣道連盟事務局次長の宗進一智(かずもと)さん(66)=京都市西京区=が剣道八段に合格した。八段は合格率およそ1%の難関で、関係者によると赤穂市出身者で4人目という。
八段は全日本剣道連盟が設定する段位の最高位。七段になってから10年以上修行を続けなければ審査会に参加できず、合格者はおおむね100人に1人とされる。
宗進さんは塩屋小5年のとき、当時教頭だった木山正規さんが中心となって立ち上げた塩屋剣道スポーツ少年団に入団。赤穂西中、赤穂高、京都産業大学と剣道部で京都中央信用金庫に就職後も競技を続け、40歳で七段に合格した。
初めて八段審査に挑戦したのは50歳。「力の差、格の違いを感じた」とまったく自分の力を出せなかったという。それからは母校の京産大で現役部員を相手にさらに稽古に邁進。左足のけがや右目の視力低下で稽古できない時期を乗り越え、初挑戦から17年目となる昨年11月、日本武道館であった審査会でついに合格を果たした。受審者1674人中、合格者は16人だった。
この一年、「切り返し」や「打ち込み」といった基本に重点を置いて稽古してきたという宗進さん。合格した審査会では学生時代に師範から授けられた「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の言葉がよみがえり、心を無にして臨み、「自分を信じて技を出し、打ち切る」ことだけに集中したという。念願だった八段合格に「自分としては『まさか』という思い。引き続き、自身の求める剣道を目指して精進しつつ、後進をサポートしていきたい」と語った。
掲載紙面(PDF):
2023年4月1日号(2502号) 4面 (9,714,363byte)
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合格率1%の難関を突破して剣道八段に合格した宗進一智さん=武徳殿で
八段は全日本剣道連盟が設定する段位の最高位。七段になってから10年以上修行を続けなければ審査会に参加できず、合格者はおおむね100人に1人とされる。
宗進さんは塩屋小5年のとき、当時教頭だった木山正規さんが中心となって立ち上げた塩屋剣道スポーツ少年団に入団。赤穂西中、赤穂高、京都産業大学と剣道部で京都中央信用金庫に就職後も競技を続け、40歳で七段に合格した。
初めて八段審査に挑戦したのは50歳。「力の差、格の違いを感じた」とまったく自分の力を出せなかったという。それからは母校の京産大で現役部員を相手にさらに稽古に邁進。左足のけがや右目の視力低下で稽古できない時期を乗り越え、初挑戦から17年目となる昨年11月、日本武道館であった審査会でついに合格を果たした。受審者1674人中、合格者は16人だった。
この一年、「切り返し」や「打ち込み」といった基本に重点を置いて稽古してきたという宗進さん。合格した審査会では学生時代に師範から授けられた「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の言葉がよみがえり、心を無にして臨み、「自分を信じて技を出し、打ち切る」ことだけに集中したという。念願だった八段合格に「自分としては『まさか』という思い。引き続き、自身の求める剣道を目指して精進しつつ、後進をサポートしていきたい」と語った。
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